ご質問
アメリカ出張中にメラトニンのサプリを購入しました。時差ぼけ対策に使っています。日本に持ち帰って継続使用したいのですが問題ありませんか?
薬剤師からの回答
日本では、メラトニンは医薬品として扱われ、一般のサプリとして店頭で販売することはできません。個人使用目的での持ち込み・個人輸入は可能ですが、量や申告の面で注意が必要です。
日本と海外の違い
| 国 | メラトニンの扱い |
|---|---|
| 日本 | 医薬品(処方薬扱い)、OTC販売なし |
| アメリカ | ダイエタリーサプリ(OTC) |
| カナダ | 自然健康製品(OTC) |
| EU諸国 | 多くは処方薬(一部OTC化された国もあり) |
| オーストラリア | 処方薬 |
持ち込みルール
- 個人使用目的であること
- 2ヶ月分(60日分)以内であれば、通常は問題なく持ち込み可能
- それを超える場合は薬監証明(厚生労働省地方厚生局への事前申請)が必要
- 預け荷物よりも機内持ち込みを推奨(申告時にアクセスしやすい)
薬剤師メモ: 日本では2020年に「メラトベル」(小児神経発達症に伴う入眠困難改善)として処方薬が承認されましたが、時差ぼけ用途は適応外です。時差ぼけ目的での医療機関処方は自由診療となり、一般には難しいのが実情です。
購入時の注意
- 信頼できる製造元(USP検証品等)を選ぶ
- 用量表示を確認(米国品は3mg/5mg/10mgが一般的だが、臨床的に有効とされるのは0.5-1mg程度)
- 徐放性タイプは作用時間が長く、翌朝の眠気を引きずる可能性
時差ぼけ対策の薬剤師としての推奨
メラトニンに頼らない方法も併用を:
- 渡航前から現地時間で食事・就寝リズムを3日前から調整
- 到着後は午前中に屋外で日光を浴びる
- カフェインは現地時間の午前のみ
日本国内で合法的に手に入るOTCでは:
- ドリエル(ジフェンヒドラミン): 抗ヒスタミン薬の副作用(眠気)を利用、短期のみ
- ネオデイ(同上)
参考リンク
- 厚生労働省 医薬品の個人輸入について: https://www.mhlw.go.jp/
本回答は一般的な情報提供であり、個別の医学的判断は主治医または薬剤師にご相談ください。