インドネシアで下痢になったら|現地で買える薬と薬局での買い方を薬剤師が解説

インドネシアで下痢になったら|現地で買える薬と薬局での買い方を薬剤師が解説

インドネシアはバリ島・ジャカルタ・ジョグジャカルタ・スラバヤ・スマトラなど多様な地域を抱える東南アジア最大の群島国家です。観光・ビジネスを問わず、渡航した日本人の10〜20%が滞在中に何らかの消化器症状を経験するとされています。その中でも「旅行者下痢症(Traveler's Diarrhea)」は最も頻度の高いトラブルのひとつです。本記事では、薬剤師(博士(薬学))の立場から、インドネシアで下痢になったときの対処法を原因の解説から現地薬局での買い方、帰国後の注意点まで網羅的に解説します。


インドネシアで下痢になりやすい理由|原因の詳細解説

気候・環境要因

インドネシアは赤道直下に位置する熱帯性気候で、年間を通じて高温多湿です。気温は25〜35°C、湿度は70〜90%に達することも多く、細菌・ウイルス・原虫が繁殖しやすい環境が常態化しています。日本との気温差は15°C以上になることもあり、体温調節機能の負荷が腸内環境を乱す一因となります。また雨季(10月〜3月ごろ)には洪水による排水汚染が発生し、飲料水・食材への細菌混入リスクがさらに高まります。

水質の問題

インドネシアの水道水は日本基準では飲料適合とは言えません。大腸菌(Escherichia coli)や腸炎ビブリオをはじめ、クリプトスポリジウム・ジアルジアなどの原虫が検出される地域もあります。特に問題になるのが「氷」です。地元のワルン(屋台)やローカルレストランでは、飲料水と同じ水源から作った氷が使われることがあり、飲み物に入れた氷から感染するケースが報告されています。ミネラルウォーター(Aqua、LeMineral等の大手ブランド)を選ぶことが基本的な予防策です。

食文化・食材の問題

インドネシア料理は多量の油・ガランガル・チリ・ターメリック・レモングラスなどのスパイスを使います。日本人の消化器系がこれらの刺激物に慣れていないため、腸蠕動が亢進しやすい状態になります。また、屋台料理(ナシゴレン・ミーゴレン・サテー等)は調理後の長時間放置や、不十分な加熱によるサルモネラ菌・カンピロバクター汚染のリスクがあります。魚介類(イカン・ウダン等)はビブリオ菌・ノロウイルスの感染源になることがあり、特に屋台での生食・半生は避けるべきです。

感染症流行の状況

インドネシアは腸チフス(Typhoid fever)・A型肝炎・コレラが風土病として存在する地域です。また赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)による赤痢は消化器症状を主訴とし、血便・粘血便を引き起こします。デング熱は消化器症状を伴うことがあり、腹痛・下痢と発熱が同時に出現した場合はデング熱も鑑別に入ります。これらは「旅行者下痢症」の範疇を超えた疾患であり、医師の診察が必要です。

旅行ストレスによる非感染性下痢

時差・睡眠不足・長距離フライトによるストレスは、腸管神経系(ENS)を介して腸蠕動を乱します。日本から約7時間の時差があるジャカルタへの渡航では、体内時計の乱れが腸内フローラの組成変化を招くことも研究で示されています。これらは感染性でないため抗菌薬は不要であり、整腸剤・水分補給・休息で対応します。


重症度判定チェックリスト

下記の基準を参考に、自分の状態を3段階で評価してください。なお、最終的な診断・治療判断は医師が行うものであり、このチェックリストはあくまで受診の目安です。

🟢 経過観察でよい(軽症)

以下のすべてに当てはまる場合は、水分補給と市販薬で様子を見られます。

  • 1日の排便回数が3〜5回程度
  • 発熱がない、または37.5°C未満の微熱
  • 血便・粘血便・黒色便がない
  • 腹痛はあるが我慢できる程度(5/10以下)
  • 水分(経口補水液・スポーツドリンク等)を飲み続けられる
  • 症状が発症後24〜48時間以内
  • 意識は清明、立ちくらみや著しい脱力がない

対処:経口補水液(ORS)による水分・電解質補給、ロペラミド等の市販薬を検討。

🟡 準緊急(できるだけ早く受診)

以下のひとつでも当てはまれば、当日〜翌日中に医師の診察を受けてください。

  • 1日の排便回数が6回以上
  • 37.5〜38.5°C台の発熱が12時間以上続く
  • 軽度の血便(便にわずかに血が混じる程度)
  • 強い腹痛または持続する腹部痙攣
  • 症状が48時間以上改善しない
  • 軽度の脱水サイン(口が渇く、尿が濃い茶色)
  • 高齢者・乳幼児・妊婦・免疫抑制状態の方

対処:宿泊先のホテル手配のクリニック、または後述の私立病院を受診。保険会社の緊急連絡先に電話を。

🔴 緊急受診(直ちに救急または病院へ)

以下のひとつでも当てはまれば、すぐに救急医療を受けてください。

  • 明らかな血便・黒色便(タール便)
  • 38.5°C以上の高熱が続く、または悪寒・震えがある
  • 水分が全く摂れない、嘔吐が続く
  • 著しい脱水(目がくぼむ、皮膚の張りがない、尿が出ない、意識が朦朧とする)
  • 激しい腹痛(7/10以上)
  • 症状が3日以上持続し悪化傾向
  • 発疹・黄疸・出血傾向を伴う

対処:119番(インドネシアの救急)またはホテルのコンシェルジュに即連絡。一人で動けない場合は周囲の人に助けを求めてください。


現地薬局で買えるOTC薬一覧

インドネシアの市販薬(処方箋不要)をまとめました。価格はあくまで目安であり、地域・薬局・時期により変動します(1円≒約100IDRが目安)。

主要OTC薬一覧表

ブランド名 有効成分(一般名) 主な用法・用量 価格目安(IDR) 入手しやすい薬局チェーン
Imodiumイモジアム ロペラミド塩酸塩 2mg/カプセル 初回4mg(2カプセル)、以後1回2mg、1日最大8mg 50,000〜80,000 Kimia Farma、Apotek K24、Guardian
Lopamid ロペラミド塩酸塩 2mg/カプセル(ジェネリック) Imodiumイモジアムに準じる 30,000〜50,000 Kimia Farma、地域の独立系Apotek
Entrostop カオリン・ペクチン配合(吸着系多成分製剤) 1回2錠、1日3〜4回 20,000〜40,000 Kimia Farma、Apotek K24、Guardian、スーパーマーケット系薬局
Norit 活性炭(activated charcoal)500mg/錠 1回2〜3錠、1日3〜4回 20,000〜40,000 Kimia Farma、Guardian、一般薬局
Lacto-B Lactobacillus acidophilus・Bifidobacterium等 1回1〜2袋、1日2〜3回 30,000〜60,000 Kimia Farma、Apotek K24、Guardian
Oralit(経口補水塩) 塩化ナトリウム・塩化カリウム・ブドウ糖・炭酸水素ナトリウム(WHO-ORS処方) 1袋を200mLの水に溶かして服用 5,000〜15,000/袋 Kimia Farma、Apotek K24、コンビニ系薬局
Diapet カオリン・アタパルジャイト系吸着剤(植物性成分配合) 1回2錠、1日3回まで 15,000〜35,000 Kimia Farma、Guardian、スーパー内薬局
Antasida Doen(制酸剤) 水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム配合 1回1〜2錠(胃酸過多・膨満感に) 10,000〜20,000 Kimia Farma、地域の独立系Apotek

各薬の特性と使い分け

**ロペラミド(Imodiumイモジアム/Lopamid)**は腸の蠕動運動を抑制する薬理作用を持ち、急性の非感染性下痢に有効です。ただし、細菌性腸炎(発熱・血便を伴う場合)には腸内毒素の排出を妨げる可能性があるため、これらの症状がある場合には使用しないことが推奨されています。発熱・血便がなく、どうしても移動や仕事がある場合の短時間使用に限るべきです。

Entrostop・Diapetはカオリン・ペクチンなどの吸着剤を主成分とし、毒素や余分な水分を物理的に吸着して便を固める作用があります。抗菌作用はありませんが副作用が少なく、感染性・非感染性を問わず使いやすい薬です。

**Norit(活性炭)**は食中毒が疑われる際の毒素吸着に使われますが、他の薬の吸収も妨げるため、服用間隔(少なくとも2時間)に注意が必要です。

Lacto-Bなどのプロバイオティクスは下痢の直接的な抑制効果は限定的ですが、腸内フローラの回復を助ける補助的役割を担います。症状改善後の回復期に適しています。

**Oralit(経口補水塩)**はWHO標準の電解質・糖分配合で、脱水予防・治療の根幹をなします。下痢があるときは必ずこれを確保してください。スポーツドリンク(Pocari Sweat等)は電解質濃度がやや低いため代替にはなりますが、理想はOralitまたは同等のORS製品です。


インドネシア語・英語での症状表現と薬局での買い方

薬局で使えるフレーズ一覧

伝えたい内容 インドネシア語 読み方(カナ) 英語(音声参考)
下痢です Saya diare サヤ ディアレ I have diarrhea.(アイ ハヴ ダイアリーア)
今朝から下痢が続いています Saya diare sejak tadi pagi サヤ ディアレ スジャック タディ パギ I've had diarrhea since this morning.(アイヴ ハッド ダイアリーア シンス ディス モーニング)
下痢止めの薬が欲しいです Saya mau obat anti diare サヤ マウ オバット アンティ ディアレ I need medicine for diarrhea.(アイ ニード メディスン フォー ダイアリーア)
処方箋なしで買える薬はありますか Ada obat tanpa resep? アダ オバット タンパ レセップ Do you have over-the-counter medicine?(ドゥ ユー ハヴ オーバー ザ カウンター メディスン?)
発熱もあります Saya juga demam サヤ ジュガ デマム I also have a fever.(アイ オールソウ ハヴ ア フィーバー)
血便があります Ada darah dalam tinja saya アダ ダラー ダラム ティンジャ サヤ There is blood in my stool.(ゼア イズ ブラッド イン マイ ストゥール)
経口補水塩が欲しいです Saya mau oralit サヤ マウ オラリット I need oral rehydration salts.(アイ ニード オーラル リハイドレーション ソルツ)
子ども(成人)用ですか Ini untuk anak-anak atau dewasa? イニ ウントゥック アナック アナック アタウ デワサ Is this for children or adults?(イズ ディス フォー チルドレン オア アダルツ?)
1日何回飲みますか Berapa kali sehari? ブラパ カリ セハリ How many times a day should I take it?(ハウ メニー タイムズ ア デイ シュッド アイ テイク イット?)

薬局利用の手順と実践的なアドバイス

インドネシアの薬局(Apotek、アポテック)は「Apotek」の看板が目印で、都市部には数多く存在します。ただし規模・品質には差があり、以下のポイントを参考にしてください。

1. 信頼できる薬局チェーンを選ぶ バリ・ジャカルタ・スラバヤなど主要都市には、Kimia Farma(国有製薬会社直営)・Apotek K24(24時間営業)・Guardian(シンガポール系)などのチェーン薬局があります。これらは品質管理が整っており、英語対応のスタッフがいる確率も高いです。

2. ブランド名を紙に書いて見せる 口頭でのインドネシア語が難しい場合は、このページのブランド名(Imodiumイモジアム、Oralit等)を紙またはスマートフォンの画面に書いて見せると確実です。

3. パッケージの確認事項 インドネシア保健省(Kemenkes RI)の登録番号表示がパッケージにあるかを確認しましょう。製造日・有効期限が明記されているか、パッケージが未開封かも必ず確認してください。価格が異常に安い場合は偽造品の可能性があります。

4. 用法・用量の確認 薬剤師から用法・用量の説明を受け、理解できない場合は通訳アプリ(Google翻訳等)を活用してください。


インドネシアの医療事情と受診ガイド

医療インフラの概況

インドネシアの医療水準は地域によって大きく異なります。ジャカルタ・バリ(クタ・サヌール・デンパサール周辺)などの観光・商業中心地には国際水準の私立病院・クリニックがありますが、地方部では設備・人材ともに限られています。

公立病院(Rumah Sakit Umum / RSUD)は費用が低いものの、外国人・旅行者が利用する際は言語の壁と手続きの複雑さがあります。旅行者には私立病院またはインターナショナルクリニックの受診を強く推奨します。

緊急連絡先

機関 連絡先
救急(全国共通) 119
警察 110
在インドネシア日本国大使館(ジャカルタ) +62-21-3192-4308
在デンパサール日本国総領事館(バリ) +62-361-227-628
バリ島観光警察緊急 +62-361-754-599

日本語対応・外国人対応が比較的整った医療機関(例)

以下は外国人対応実績があるとされる施設の例です。ただし対応状況は変更になる場合があるため、渡航前に加入する海外旅行保険の保険会社が提携するキャッシュレス対応病院リストを必ず確認してください。

  • BIMC Hospital(バリ・クタ):英語対応、外国人旅行者利用実績あり
  • SOS Medika Kuta(バリ):International SOSネットワーク加盟
  • Siloam Hospitals(ジャカルタ・バリ等複数拠点):英語対応スタッフあり、国際保険対応
  • Pondok Indah Hospital(ジャカルタ):外国人対応実績あり

重要:受診前に海外旅行保険の24時間緊急サービスに電話し、提携病院と支払い方法を確認することを強くお勧めします。病院によっては事前のデポジット(保証金)を求められる場合があります。

抗生物質について

インドネシアでは抗生物質が処方箋なしで販売されているケースもありますが、自己判断での服用は耐性菌のリスクを高めるため推奨しません。細菌性腸炎が疑われる場合は、医師の診察を受けて適切な薬剤を処方してもらうことが原則です。キノロン系(シプロフロキサシン等)やアジスロマイシンは旅行者下痢症の治療に使われることがありますが、これらは必ず医師の指示のもとで使用してください。


薬剤師の視点|渡航前準備と持参推奨OTC

渡航前に準備すべきこと

インドネシアの薬局(pharmacyAccess: moderate)では、ロペラミド・整腸剤・経口補水塩は比較的入手しやすいですが、品質の均一性・確実な在庫という観点から、日本で購入して持参することを推奨します。特にバリ島のリゾートエリア以外、地方部では薬局の数が限られます。

持参推奨OTC薬リスト

① ロペラミド塩酸塩配合の下痢止め(例:ロペミンSなど)

  • 有効成分:ロペラミド塩酸塩
  • 作用:腸蠕動抑制
  • 持参量の目安:10錠前後
  • 注意:発熱・血便時は使用しない

② 整腸剤(ビフィズス菌・乳酸菌配合)(例:新ビオフェルミンS錠)

  • 有効成分:ビフィズス菌・乳酸菌・糖化菌
  • 作用:腸内フローラ正常化
  • 持参量の目安:旅行日数×3回分
  • 特記:抗生物質服用中は服用タイミングをずらすこと(2時間程度)

③ 経口補水塩(OS-1ゼリー・粉末ORS等)

  • 有効成分:電解質(Na、K、Cl)+ブドウ糖
  • 作用:脱水予防・治療
  • 持参量の目安:5〜10袋
  • 特記:インドネシアでもOralit(WHO-ORS)が入手できるが、日本製を持参すると安心

④ 木クレオソート配合の整腸薬(例:正露丸)

  • 有効成分:木クレオソート
  • 作用:腸内殺菌・整腸
  • 持参量の目安:1瓶(製品記載の用量に従う)
  • 特記:独特の臭いがあるため、密封容器に入れて携帯

⑤ 解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン配合製品)(例:タイレノールA等)

  • 有効成分:アセトアミノフェン
  • 作用:発熱・腹痛への対症療法
  • 持参量の目安:10〜20錠
  • 注意:NSAIDs(イブプロフェン・ロキソプロフェン等)は胃腸障害を悪化させる可能性があるため、下痢・腹痛を伴う発熱にはアセトアミノフェンを優先してください

機内持ち込み・入国時の注意

液体薬(シロップ剤等)は航空機内持ち込みの液体制限(100mL以下)に注意してください。錠剤・カプセル剤はジップロック等に入れて整理し、製品名・成分名が分かるパッケージや説明書を携行すると、現地での医師・薬剤師への説明がスムーズになります。

麻薬・向精神薬指定成分を含む薬剤(一部の睡眠薬・鎮痛薬等)はインドネシアへの持ち込みに制限がある場合があります。処方薬を持参する際は、事前に在インドネシア日本大使館または現地大使館のウェブサイトで最新の規制情報を確認してください。


帰国後の観察ポイント|輸入感染症を見逃さないために

なぜ帰国後も注意が必要か

インドネシアに多いA型肝炎・腸チフス・赤痢アメーバ症・ジアルジア症などは、潜伏期間が長く、帰国後しばらくしてから症状が出ることがあります。帰国後2〜4週間以内に下記の症状が現れた場合は、インドネシアに渡航した事実を医師に必ず伝えてください。これは「輸入感染症」として感染症専門医や旅行医学の専門家による診察が必要です。

帰国後に受診を検討すべき症状・期間の目安

症状 疑われる疾患(例) 潜伏期間の目安
38°C以上の発熱が3日以上続く 腸チフス・デング熱・マラリア(東部インドネシア) 1〜3週間
粘血便・血便が続く 赤痢アメーバ症・細菌性赤痢 数日〜数週間
下痢・腹痛・腹部膨満が2週間以上続く ジアルジア症・アメーバ症 1〜4週間
黄疸・褐色尿・食欲不振 A型肝炎 2〜6週間
体重減少・持続する腹部不快感 寄生虫感染(各種) 数週間〜数ヶ月

受診時に医師に伝えること

  • インドネシア(どの地域)に滞在していたこと
  • 渡航期間(出発日・帰国日)
  • 現地での食事内容(屋台利用の頻度、生食の有無)
  • 川・海・湖での水泳・ダイビング歴
  • 動物との接触の有無
  • 現地で服用した薬・抗生物質

帰国後の受診先

輸入感染症が疑われる場合、一般内科よりも感染症内科または旅行医学外来を受診することで、より適切な検査・治療が受けられます。大学病院や国立国際医療研究センター(NCGM)など、感染症専門医が在籍する施設への受診を検討してください。


よくある質問(Q&A)

Q:インドネシアの水で氷入りドリンクを飲んでしまいました。すぐに薬を飲むべきですか? A:症状が出ていない時点での予防的な薬の服用は基本的に必要ありません。清潔な飲料水の確保と手洗い(石けんで20秒以上)を徹底してください。症状が出た場合にOralitでの水分補給を開始し、経過を観察してください。

Q:ロペラミドは子どもに使えますか? A:年齢・体重によって使用可否が異なります。インドネシアで市販されているロペラミド製品は基本的に成人用です。小児への使用は必ず現地の医師または薬剤師に相談してください。乳幼児の下痢は急速に脱水が進むため、早めに医師の診察を受けることを強く推奨します。

Q:プロバイオティクスを飲み続けても下痢が改善しません。どうすれば? A:プロバイオティクスのみで細菌性・原虫性の下痢は改善しません。発症から48時間経過しても改善がない場合、または発熱・血便を伴う場合は医師の診察が必要です。


参考文献

  1. World Health Organization. "The Treatment of Diarrhoea: A Manual for Physicians and Other Senior Health Workers." WHO, 2005. https://www.who.int/publications/i/item/9241593180

  2. Centers for Disease Control and Prevention (CDC). "Travelers' Diarrhea." CDC Yellow Book 2024. https://wwwnc.cdc.gov/travel/yellowbook/2024/preparing/travelers-diarrhea

  3. 外務省海外安全情報. 「インドネシア 感染症危険情報・感染症スポット情報」. https://www.anzen.mofa.go.jp/

  4. 厚生労働省検疫所(FORTH). 「インドネシアの感染症情報」. https://www.forth.go.jp/

  5. National Institute of Infectious Diseases (NIID). 「輸入感染症に関する情報」国立感染症研究所. https://www.niid.go.jp/

  6. DuPont HL. "Acute infectious diarrhea in immunocompetent adults." New England Journal of Medicine, 2014;370(16):1532-1540. DOI: 10.1056/NEJMra1301069

  7. Badan Pengawas Obat dan Makanan Republik Indonesia (BPOM RI). 公式サイト(インドネシア食品医薬品庁). https://www.pom.go.id/


免責事項

本記事は薬学的知識の普及を目的とした情報提供を目的としており、医療上の診断・治療行為を代替するものではありません。記載されている薬剤情報・価格・薬局情報は執筆時点の情報に基づいており、現地での在庫状況・価格・販売規制は変動する場合があります。症状の判断・薬の選択・服用については、必ず現地の医師または薬剤師にご相談ください。海外旅行保険への加入と、渡航前の医療機関・保険会社の緊急連絡先の確認を強く推奨します。

監修:薬剤師(博士(薬学))

日本から持参するなら(薬剤師の推奨OTC)

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