イギリスで下痢になったら|現地薬局での対処法と薬剤師おすすめOTC完全ガイド

イギリスで下痢になる原因:気候・食文化・水質から感染症まで

硬水と消化管への影響

イギリス、特にロンドンを含むイングランド南東部の水道水は、カルシウムやマグネシウムを多く含む「硬水(hard water)」です。日本の水道水は一般的に軟水(硬度50mg/L以下が多い)であるのに対し、ロンドンの水道水は硬度が概ね250~350mg/L程度と報告されており、日本人にとっては著しく異なる水質です。硬水を飲み慣れていない消化管が一時的な過敏反応を起こし、軟便・下痢に至ることがあります。これは病的な感染症ではなく、浸透圧の変化による一過性の腸管反応であり、数日で自然に改善することが多いです。

食文化の違いと脂質負荷

イギリスの食文化は、フィッシュアンドチップス・フルイングリッシュブレックファスト(卵・ベーコン・ソーセージ・ベイクドビーンズなど)・パイ類・スコーン・クリームティーなど、脂質と動物性タンパク質を多く含む食事が特徴です。脂質を大量に摂取すると、胆汁酸の分泌が増加し、腸の蠕動運動が亢進して下痢を引き起こすことがあります。また、乳製品に含まれる乳糖(ラクトース)の摂取量が増えることで、潜在的な乳糖不耐性が顕在化する場合もあります。

旅行者下痢症(Traveller's Diarrhoea)

旅行者下痢症は、主に腸管毒素原性大腸菌(ETEC)・カンピロバクター・サルモネラ属菌・ノロウイルスなどの病原体によって引き起こされます。イギリスは衛生水準が高い国ですが、屋台・マーケット・テイクアウト店での食品取扱いや、観光地の混雑した飲食施設での食事によって感染するリスクはゼロではありません。なお、イギリスではカンピロバクター食中毒が問題となっており、NHS Englandも鶏肉の調理・取扱いに関する注意喚起を継続しています。

時差・疲労・ストレス

日本からイギリスへは概ね8~9時間の時差があります(サマータイム時は8時間、冬時間時は9時間)。時差ぼけや長時間フライトによる身体的疲労は、自律神経バランスを乱し、腸の運動機能に直接影響します。コルチゾールなどのストレスホルモンは腸管透過性を高めるため、軽微な食材変化や病原体への感受性が一時的に上昇します。

季節・感染症流行

イギリスでは冬季(11月~3月)にノロウイルス(Norovirus)の流行が顕著で、嘔吐・下痢を主症状とする感染性胃腸炎が広く報告されます。UKHealth Security Agency(UKHSA)は毎年この時期の感染者増加をモニタリングしており、公共交通機関や観光施設での感染リスクが高まります。


重症度判定チェックリスト

下痢症状を3段階で評価し、適切な対処を選択してください。

🟢 経過観察(セルフケア可能)

以下をすべて満たす場合は、薬局のOTC薬と水分補給で対処できます。

  • 排便回数が1日3~5回程度
  • 血便・粘液便がない
  • 体温が37.5℃未満
  • 腹痛が軽度(日常生活に支障なし)
  • 水分・食事が摂取できている
  • 症状発症から24時間以内
  • 既往に炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎)がない

対処: Imodiumイモジアム(ロペラミド)などのOTC薬 + 経口補水液(ORS)で対応。安静と水分摂取を優先。


🟡 準緊急(NHS 111相談または早期受診推奨)

以下のいずれかに該当する場合はNHS 111(電話または公式Webチャット)へ相談してください。

  • 排便回数が1日6回以上
  • 37.5℃以上38.5℃未満の発熱
  • 24~72時間症状が改善しない
  • 軽度のめまい・口渇感あり(軽度脱水疑い)
  • 海外渡航直前に熱帯・亜熱帯地域を経由した
  • 乳幼児・高齢者・免疫抑制状態の人
  • 経口摂取はできるが嘔吐が断続的にある

対処: OTC薬の使用を一時停止し、NHS 111(電話: 111)または診療所(Walk-in centre / Urgent Treatment Centre)を受診。


🔴 緊急(999救急車または救急外来へ即時)

以下のいずれかに該当する場合は直ちに医療機関を受診してください。

  • 血便・真っ黒な便(タール便)がある
  • 38.5℃以上の高熱
  • 24時間以上水分がまったく摂取できない
  • 意識の混濁・強いめまい・失神
  • 尿量が著しく低下(6時間以上排尿なし)
  • 激しい腹部痙攣・持続する腹部激痛
  • 3日以上改善がない

対処: 999に電話(救急車要請)またはA&E(Accident & Emergency:救急外来)へ直接来院。


現地薬局で買えるOTC薬一覧

以下の製品はBoots・Superdrug等の主要薬局チェーンで処方箋なく購入できます。価格は概ねの目安であり、店舗・時期により変動します。

ブランド名 有効成分 用量(成人) 価格目安 入手可能な薬局
Imodiumイモジアム Instants ロペラミド塩酸塩 2mg 初回2錠、以降1錠を4時間ごと(最大8錠/日) £3~5(12錠) Boots, Superdrug, Tesco Pharmacy
Imodiumイモジアム Plus Comfort ロペラミド塩酸塩 2mg+シメチコン125mg 初回2錠、以降1錠を4時間ごと(最大6錠/日) £4~6(12錠) Boots, Superdrug
Dioralyte 塩化ナトリウム・塩化カリウム・クエン酸ナトリウム・グルコース配合(経口補水塩) 1袋を200mLの水に溶かして服用、排便1回ごとに1袋 £4~6(6袋) Boots, Superdrug, Tesco Pharmacy
ロペラミド塩酸塩 Boots Generic ロペラミド塩酸塩 2mg Imodiumイモジアムと同等 £2~3(12錠) Boots(自社ブランド)
Enterosgel ポリメチルシロキサンポリヒドレート(腸管吸着剤) 1回22.5g(1袋)を1日3回(食間) £8~12(225g Boots, Superdrug, 一部Lloyds Pharmacy
Pepto-Bismolペプトビスモル ビスマス次サリチル酸塩 262mg(液剤・錠剤) 30mL(または2錠)を4時間ごとに最大8回/日 £6~9(液剤240mL Boots, Superdrug
Kaolin and Morphine Mixture カオリン・モルヒネ微量配合(収れん剤) 10~20mLを1日3~4回 £2~4(200mL 一部のBoots・独立薬局のみ(要薬剤師確認)

薬剤師コメント: 旅行者にはImodiumイモジアム Instants(口腔内崩壊錠タイプ)が携帯性・速効性の観点から第一選択です。脱水予防にはDioralyteの同時購入を強くお勧めします。Pepto-Bismolペプトビスモルはサリチル酸塩を含むため、アスピリンアレルギーの方・抗凝固薬服用者・妊婦には使用しないでください。Kaolin and Morphine Mixtureは近年英国でも入手が困難になりつつあり、薬剤師に確認が必要です。


現地語での症状表現・薬局での買い方フレーズ

イギリスの公用語は英語です。薬局スタッフに症状を正確に伝えるためのフレーズをまとめました。

症状説明フレーズ

日本語 英語フレーズ 発音(カタカナ)
下痢があります I have diarrhoea.(イギリス英語) アイ ハヴ ダイアリア
昨日から下痢が続いています I've had diarrhoea since yesterday. アイヴ ハッド ダイアリア シンス イェスタデイ
血は出ていません There's no blood in my stool. ゼアズ ノー ブラッド イン マイ ストゥール
発熱はありません I don't have a fever. アイ ドント ハヴ ア フィーバー
軽い腹痛があります I have mild stomach cramps. アイ ハヴ マイルド ストマック クランプス
吐き気もあります I also feel nauseous. アイ オールソウ フィール ノーシャス

薬局での購入フレーズ

日本語 英語フレーズ 発音(カタカナ)
下痢止め薬をください Could I have something for diarrhoea, please? クッド アイ ハヴ サムシング フォー ダイアリア プリーズ
処方箋は必要ですか? Do I need a prescription for this? ドゥ アイ ニード ア プリスクリプション フォー ディス
大人の用量を教えてください What's the dosage for an adult? ワッツ ザ ドーセッジ フォー アン アダルト
他に飲んでいる薬があります I'm taking other medication. アイム テイキング アザー メディケーション
日本人旅行者です I'm a Japanese tourist. アイム ア ジャパニーズ ツーリスト
子供(○歳)にも使えますか? Is this suitable for a child aged [年齢]? イズ ディス スータブル フォー ア チャイルド エイジド [年齢]
脱水が心配です I'm worried about dehydration. アイム ウォリード アバウト ディハイドレーション

薬局での購入フロー

  1. 症状を一言で伝えるI have diarrhoea and I'd like some medicine.(アイ ハヴ ダイアリア アンド アイド ライク サム メディシン)
  2. 追加情報を伝える:血便・発熱の有無、服用中の薬
  3. 薬剤師がカウンター越しに適切な製品を提案(Boots・Superdrugでは薬剤師(Pharmacist)または薬局助手(Pharmacy Technician)が対応)
  4. 用法用量の確認:パッケージの"Dosage"欄を一緒に確認
  5. 会計:クレジットカード・デビットカード・現金いずれも可

注意: イギリスの薬局(Pharmacy)は緑の十字マーク(+)が目印です。Boots・Superdrugはドラッグストアと薬局が併設されており、処方箋コーナーとOTC販売エリアが分かれています。


イギリスの医療事情:旅行者が知っておくべき受診方法

公的医療(NHS)

イギリスは国民保健サービス(NHS: National Health Service)による公的医療制度を持ちます。原則として英国居住者に無料で提供されますが、旅行者(短期滞在者)はNHS無料診療の対象外となり、GP(General Practitioner:一般開業医)診察やA&E(救急外来)でも費用が発生する場合があります。

ただし、生命にかかわる緊急処置はNHS A&Eで旅行者にも実施されます。費用は後日請求となることが多いため、海外旅行保険(旅行傷害保険)への加入は必須です。

NHS 111:非緊急医療相談窓口

  • 電話番号: 111(24時間・365日対応)
  • オンライン: https://111.nhs.uk/
  • 英語対応のみですが、通訳サービス(Interpreter service)の利用も可能です。電話時にI need an interpreter. Japanese, please.(アイ ニード アン インタープリター ジャパニーズ プリーズ)と伝えてください。

Walk-in Centre / Urgent Treatment Centre(UTC)

予約不要で受診できる軽症・中等症向けの診療所です。GPへの紹介なしに利用でき、旅行者も受診可能です。診察料は保険の有無によって異なります。主要都市には複数設置されており、NHS Webサイトで最寄り施設を検索できます(https://www.nhs.uk/service-search/)。

私立クリニック・プライベートGP

費用はかかりますが、待ち時間が短く英語対応も丁寧です。ロンドン中心部には多数の私立クリニックがあります。概ね£80~200程度の診察料が目安ですが、施設により大きく異なります。

日本語対応可能な医療施設

ロンドンには日本語対応が可能な医療機関・通訳サービスがあります。渡航前に在英日本国大使館(https://www.uk.emb-japan.go.jp/)の医療機関リストを確認することを強くお勧めします。大使館では邦人向けに現地日本語対応医療機関のリストを公開しています。

緊急連絡先まとめ

用途 連絡先 備考
生命の危機・重篤な救急 999 救急車・警察・消防
非緊急医療相談 111 24時間、英語のみ(通訳サービス利用可)
NHSオンライン相談 https://111.nhs.uk/ チャット形式で相談可能
在英日本国大使館 +44-20-7465-6500 緊急時邦人支援(平日のみ)
在英日本国大使館(緊急時) +44-20-7465-6565 時間外緊急連絡

日本から持参すべきOTC薬:薬剤師の視点

渡航前準備の重要性

イギリスの薬局環境は整備されており、pharmacyアクセスは「easy(容易)」に分類されます。しかし、現地で薬を購入する際には英語でのコミュニケーションが必要であり、発症直後の体調不良時に薬局を探す手間は旅行者にとって大きな負担です。渡航前に日本でOTC薬を準備しておくことが最善策です。

持参推奨OTC薬リスト

薬品名 有効成分 目的 備考
ストッパ下痢止めEX ロペラミド塩酸塩 1mg / 錠 急性下痢の症状緩和 2錠で2mgImodiumイモジアムと同等効果
ビオスリー配合錠 ラクトミン・酪酸菌・糖化菌の配合生菌製剤 腸内環境の改善・回復促進 冷蔵不要で携帯しやすい
ビオフェルミンS 乳酸菌(Streptococcus faecalis等)配合 整腸・腸内フローラ改善 下痢止めではなく補助的使用
OS-1ゼリー 電解質・グルコース配合(経口補水ゼリー) 軽度脱水の補正 ゼリータイプは機内持ち込み容量に注意
正露丸(糖衣A) 木クレオソート配合 腹痛・下痢の緩和 軽度下痢・腹痛に広く使用

薬剤師コメント: ロペラミド含有製剤(ストッパ下痢止めEXなど)の日本国内OTCは1mg錠が主流ですが、初回2錠(2mg)の服用でイギリスのImodiumイモジアムと同等の有効成分量となります。用法用量は製品の添付文書に従ってください。

イギリスへの医薬品持ち込みルール

  • ロペラミド・整腸薬などの市販薬(OTC薬): 個人使用に合理的な量(旅行期間分 + 予備、概ね1~3箱程度)であれば問題ありません。
  • 処方薬の持ち込み: 英文医師診断書(処方箋)の携帯が推奨されます。
  • 麻薬・向精神薬含有製品: 別途規制があります。ロペラミドはμオピオイド受容体に作用しますが、英国では規制薬物(Controlled drug)に分類されておらず、個人使用量の持ち込みに申告は不要です。
  • 税関申告: 少量の個人使用市販薬は申告不要ですが、大量の場合は申告を推奨します。
  • パッケージ: 日本語表記のまま持ち込み可。

現地入手のリスク

  • 言語バリアによる製品誤選択のリスク
  • Pepto-Bismolペプトビスモルのサリチル酸塩成分による薬物相互作用(アスピリン系アレルギー者に禁忌)
  • 腹部膨満を伴わない単純な下痢へのImodiumイモジアム Plus(シメチコン配合)は過剰な場合も
  • 偽造医薬品はイギリスでは稀ですが、正規の薬局(緑の十字マーク)での購入を徹底すること

脱水予防と食事管理:OTC薬と並行したケア

経口補水療法(ORT)の重要性

下痢時には水分と電解質の喪失が同時に起こります。単純な水分補給(水・ジュース)だけでは電解質補正が不十分なため、経口補水塩(ORS)の使用が推奨されます。イギリスではDioralyteが広く普及しており、Boots・Superdrugで容易に入手できます。

WHOが推奨するORS組成(低浸透圧型)に近い製品を選ぶことが重要です。スポーツドリンク(ポカリスエット等)は糖分が多く電解質組成が異なるため、重症脱水には代替になりません。

食事の注意点

  • 下痢発症後24時間:消化に良い食品(クラッカー・バナナ・白米・トースト)を少量ずつ
  • 乳製品・脂質の多い食事は症状改善まで避ける
  • カフェイン・アルコールは腸管刺激になるため禁止
  • 水はミネラルウォーター(still water)を推奨

帰国後の観察ポイント:輸入感染症を見逃さない

帰国後に注意すべき症状

イギリスからの帰国後、一部の感染症は潜伏期間後に発症することがあります。以下の症状が帰国後2週間以内に出現した場合は、渡航歴を医師に必ず申告のうえ、感染症内科または総合病院の内科を受診してください。

症状 考えられる原因 受診の目安
38℃以上の発熱+下痢 細菌性腸炎(カンピロバクター・サルモネラ等) 帰国後48時間以内に受診
血便・粘血便 細菌性赤痢・腸管出血性大腸菌(O157等) 直ちに受診
3日以上続く軟便・腸管不快感 ランブル鞭毛虫(Giardia lamblia)感染 1週間以上続く場合に受診
体重減少+慢性下痢 クリプトスポリジウム・腸管感染の遷延 内科受診推奨
発熱なし・下痢のみ1週間以上 ウイルス性腸炎の遷延・腸内フローラ乱れ 1週間以上改善なければ内科受診

渡航歴申告の重要性

カンピロバクター腸炎はイギリスでの発生頻度が高く、帰国後に診断されるケースがあります。治療には抗菌薬(アジスロマイシン等)が必要な場合もあるため、自己判断でOTC薬のみで管理しないことが重要です。医療機関受診時には「イギリス渡航歴あり、渡航中に下痢症状あり」と必ず伝えてください。

輸入感染症スクリーニング

複数の国・地域を経由してイギリスを訪問した旅行者は、熱帯・亜熱帯地域での曝露リスクも考慮が必要です。帰国後2週間以内に発熱・消化器症状・皮疹が出現した場合は、検疫所・感染症内科への相談が推奨されます。


現地薬局(Boots・Superdrug)の利用ガイド

Boots(ブーツ)

イギリス最大の薬局チェーンで、全国に約2,200店舗以上を展開しています。観光地・空港・駅構内にも多数出店しており、ロンドン市内であればほとんどの場所から徒歩圏内でアクセス可能です。薬剤師(Pharmacist)が常駐しており、OTC薬の相談が可能です。一部店舗ではMinute Clinic(簡易診察)サービスも提供しています。

Superdrug(スーパードラッグ)

全国に約800店舗を展開するドラッグストアチェーンです。Bootsと同様にOTC薬のフルラインナップを取り扱い、自社ブランドのジェネリック製品も多く、価格面でBoots比較でやや安価な場合があります。

Tesco / Sainsbury's Pharmacy(テスコ・セインズベリーズ薬局)

大手スーパーマーケット内に併設された薬局です。OTC薬を含むヘルスケア製品が購入でき、24時間営業の店舗も一部あります。薬剤師相談は薬局カウンターで可能です。

独立薬局(Independent Pharmacy)

NHS処方箋の調剤が主業務ですが、OTC薬の相談・販売も対応しています。地域密着型で薬剤師のアドバイスが充実している場合もあります。


参考文献

  1. NHS England – Diarrhoea and vomiting (gastroenteritis) https://www.nhs.uk/conditions/diarrhoea-and-vomiting/ (2024年確認)

  2. UK Health Security Agency (UKHSA) – Campylobacter: guidance, data and analysis https://www.gov.uk/government/collections/campylobacter-guidance-data-and-analysis (2024年確認)

  3. World Health Organization (WHO) – The treatment of diarrhoea: a manual for physicians and other senior health workers (4th revised edition) https://www.who.int/publications/i/item/9241593180 (2005年発行、WHO公式PDF)

  4. CDC – Traveler's Health: Diarrhea https://wwwnc.cdc.gov/travel/page/travelers-diarrhea (2024年確認)

  5. 外務省 海外安全情報 – イギリス(危険・スポット・感染症情報) https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_008.html (2024年確認)

  6. Medicines and Healthcare products Regulatory Agency (MHRA) – Bringing medicines into the UK https://www.gov.uk/guidance/personal-imports-of-medicines (2024年確認)

  7. European Medicines Agency (EMA) – Loperamideロペラミド: product information https://www.ema.europa.eu/ (成分情報参照)

  8. 日本感染症学会 – 旅行者下痢症の診療ガイドライン関連情報 https://www.kansensho.or.jp/ (参照用)


まとめ:旅行者のための下痢対処フローチャート

下痢症状が出現
 ↓
【血便・39℃以上の高熱・激痛・意識障害】 → 即 999 または A&E へ
 ↓ なし
【24~72時間継続・脱水疑い・軽度発熱】 → NHS 111(電話111)相談
 ↓ なし(軽症)
 ✅ OTC対処: Imodium Instants(ロペラミド2mg)+ Dioralyte(経口補水塩)
 ✅ 安静・水分補給・消化に良い食事
 ✅ 24時間以内に改善しなければ NHS 111 へ

イギリスは医薬品へのアクセスが良好な国であり、Boots・Superdrugなどの薬局が全国に展開しています。軽症の下痢であれば現地OTC薬で十分対処可能ですが、脱水予防のためのDioralyte(経口補水塩)の入手を忘れないことが最重要です。

渡航前に日本からロペラミド含有製剤・整腸薬・経口補水関連製品を準備しておくと、万が一の際に言語バリアなく迅速に対応できます。血便・高熱・72時間以上の持続症状が出現した場合は、ためらわず111に電話するか医療機関を受診してください。


免責事項

本記事は薬学的情報の提供を目的としており、医師による診断・治療の代替となるものではありません。記載されている薬剤情報・用量・価格は執筆時点の情報を基にしており、実際の製品・価格・販売状況は変更される場合があります。症状の判断・治療方針の決定は必ず医師・薬剤師にご相談ください。海外渡航時の医療費には旅行傷害保険(海外旅行保険)への加入を強く推奨します。

監修: 薬剤師(博士(薬学))

日本から持参するなら(薬剤師の推奨OTC)

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