ビッグ・キャッチアップ:ワクチン格差縮小への歴史的成果
達成状況
WHO、UNICEF、Gaviが2023年から推進する「ビッグ・キャッチアップ(BCU)」は、2026年3月に終了し、36カ国で以下の実績を達成しました:
- 対象児童:1~5歳の1830万人
- 投与用量:1億回超のワクチン
- 対象者の内訳:
- ワクチン未接種児童(ゼロ・ドース):1230万人
- はしか未接種児童:1500万人
- 不活化ポリオワクチン:2300万回投与
プログラムは目標の2100万人への到達を見込んでいます。
COVID-19パンデミックからの回復
BCUはパンデミック中の予防接種プログラム中断により生じた免疫格差を解消することが主眼でした。特にアフリカ・アジアの36参加国は全世界のゼロ・ドース児童の60%を占めています。これら国々では、既に慢性的にワクチンから取り残されていた子どもにパンデミック影響がさらに追い打ちをかけていました。
今後の課題
各機関は以下を警告しています:
- 2024年データ:世界中で1430万人の1歳未満児がルーチン予防接種を受けられず
- はしか急増:2024年は全地域で患者数が増加、2021年比で大規模流行国がほぼ3倍に
- 根本的対策:大規模追い上げはあくまで緊急措置。定期的なルーチン予防接種プログラムの強化が最も持続可能
タイ、韓国、台湾など東南アジア・東アジア地域の渡航者も、帰国後の子どもの予防接種確認が推奨されます。
薬剤師メモ
個別の予防接種について医師の判断が必要です。渡航予定地域でのはしら、ポリオ、ジフテリア・百日咳・破傷風等の流行状況は日々変化します。事前に保健所、検疫所、かかりつけ医に相談し、個人の免疫状態と地域リスクに基づいたカウンセリングを受けてください。