ご質問
日本で常用しているロキソニンやイブ、カロナール、ガスター、レスタミンなどは、海外ではどのような名前で販売されているのでしょうか?旅行中に同じ成分の薬を現地で購入したいのですが、薬局でどう伝えればよいか教えてください。
薬剤師からの回答
日本のOTC医薬品は、国によって大きく異なるブランド名で販売されていることが一般的です。同じ有効成分でも商品名が全く異なるため、成分名(一般名)で探すことが重要です。以下の対応表を参考に、現地の薬局では成分名を伝えるか、スマートフォンで成分を表示して提示することをお勧めします。
主要OTC医薬品の海外相当品対応表
| 日本製品 | 有効成分 | 主な海外ブランド例 | 販売国 |
|---|---|---|---|
| ロキソニンS | ロキソプロフェン | Loxoprofen・Loxonin | タイ・韓国・台湾など |
| イブ | イブプロフェン | Advil・Ibuprofen・Nurofen | 米国・欧州・東南アジア広域 |
| カロナール | アセトアミノフェン | Tylenol・Paracetamol・Panadol | 米国・欧州・東南アジア広域 |
| ガスター10 | ファモチジン | Pepcid・Famotidine | 米国・欧州・東南アジア |
| レスタミンコーワ | ジフェンヒドラミン | Benadryl・Diphenhydramine | 米国・欧州・東南アジア |
薬剤師メモ: 国によって医療用か一般用かの分類が異なるため、同じ成分でも販売形態(処方箋の要否)や用量が異なる場合があります。また、一部の国(例:シンガポール、オーストラリア)では、特定成分の販売が制限されていることもあります。
実務的な補足
現地薬局での探し方のコツ:
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スマートフォンアプリの活用
- Google翻訳で成分名を英語に変換し、薬局スタッフに見せる
- 「I need ~(成分名)」と伝える
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英語での成分表記の読み方
- 医薬品パッケージの「Active Ingredient」または「Contains」欄で確認
- 成分の後に「mg」で用量が記載されている
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用量の確認
- 日本で使用していた用量と異なる可能性があるため、薬局スタッフに相談する
- 一般に米国のOTC薬は日本より高用量で販売されることが多い
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持ち込みと持ち出し
- 日本から持参したOTC医薬品は、個人使用の範囲内(通常1ヶ月分程度)であれば持ち込み可能
- ただし、帰国時に海外で購入した医薬品を日本に持ち込む場合は、医療用医薬品でないこと、処方箋が不要であることを確認する
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特に注意が必要な成分
- エフェドリン系鼻炎薬 :米国・オーストラリアなど一部国で規制強化
- ロキソプロフェン :オーストラリア・ニュージーランドでは一般医薬品として未承認
- ジフェンヒドラミン(レスタミン相当) :高齢者への使用を推奨しない国がある
まとめ
海外での医薬品購入は、成分名(一般名)で探すことが基本です。旅行中に常備薬が必要な場合は、出発前に主要成分を英語で調べておき、渡航国のOTC医薬品の入手可能性を確認しておくと安心です。スマートフォンの翻訳機能や辞書機能を活用して、現地薬局スタッフとのコミュニケーションを図ることをお勧めします。
本回答は一般的な情報提供であり、個別の医学的判断は主治医または薬剤師にご相談ください。