ハワイで吐き気・嘔吐になったら|現地薬局で買える薬と正しい買い方を薬剤師が解説

この症状でハワイ渡航中によくある原因

ハワイでの吐き気・嘔吐は以下の3つの原因が主流です。

1. 乗り物酔い・時差ぼけ

  • 長時間フライト(日本から平均7-8時間)による気圧変化
  • 時間帯の急激な変化(日本より15時間遅い)による内耳への影響
  • ワイキキからの観光船やツアー中の揺れ

2. 食中毒

  • 新鮮な魚介類の過剰摂取
  • 衛生管理が異なるレストラン・屋台での食事
  • 脱水による胃腸の違和感

3. 脱水・低血糖

  • ハワイの平均気温26-30℃による発汗量増加
  • 日中のアクティビティ中の水分補給不足
  • 時差で食事リズムが崩れたことによる血糖低下

現地薬局で買える薬(ブランド名・成分・用量)

ハワイの主要薬局チェーン(CVS、Walgreens、Long's Drugs)で容易に入手できます。

推奨薬:乗り物酔い対策

Dramamine(ドラマミン)

  • 有効成分:ジメンヒドリナート(Dimenhydrinate)
  • 規格:50mg/錠
  • 用量:1回1-2錠、1日3-4回(4時間ごと)
  • 最大用量:1日400mg以下
  • 特徴:眠気が比較的出やすい(移動中や夜間に適している)
  • 価格目安:$5-8(30錠入り)

Dramamine Non-Drowsy Ginger(ドラマミン・ノンドラウジー)

  • 有効成分:メクリジン塩酸塩(Meclizine HCl)
  • 規格:25mg/錠
  • 用量:1回1-2錠、1日3回(8時間ごと)
  • 最大用量:1日75mg以下
  • 特徴:眠気が少ない、生姜エキス配合で胃腸に優しい
  • 価格目安:$6-9(20錠入り)

Bonine(ボナイン)

  • 有効成分:メクリジン塩酸塩
  • 規格:25mg/チュアブル錠
  • 用量:1回1錠、1日1回(または8時間ごと)
  • 特徴:チュアブルで水不要、持ち運び便利
  • 価格目安:$7-10(8錠入り)

吐き気・制吐薬

Pepto-Bismol(ペプト・ビスモル)

  • 有効成分:サリチル酸ビスマス(Bismuth Subsalicylate)
  • 規格:262mg/15mL(液体)or 262mg/錠
  • 用量:液体なら15-30mL、1回4回まで(30分ごと)
  • 特徴:食中毒による吐き気に有効、便が黒くなる可能性
  • 価格目安:$4-6

現地語での症状の伝え方

薬局での英語表現

基本フレーズ

「I have nausea and vomiting. What do you recommend?"
(吐き気と嘔吐があります。何をお勧めですか?)

「I got motion sickness from the flight."
(飛行機の乗り物酔いです。)

"I suspect food poisoning. Which is best?"
(食中毒かもしれません。どれが良いですか?)

薬剤師への具体的説明例

  • "How long have you had these symptoms?"(症状はどのくらいですか?) → 「It started about 3 hours ago.」(3時間前から始まった)

  • "Do you have any stomach pain?"(腹痛はありますか?) → 「No, just nausea and some dizziness.」(いいえ、吐き気とめまいだけです)


日本の同成分OTC(持参する場合)

ハワイ渡航前に日本で購入して携帯することをお勧めします。

ジメンヒドリナート含有

  • トラベルミン(大正製薬):40mg/錠、1回1-2錠
  • アネロン"キャベジン":40mg/錠
  • 乗り物酔い薬「1号」(田辺三菱):40mg/錠

メクリジン含有

  • トラベルミン・ファミリア:25mg/錠
  • アネロン・ニスキャップ:25mg/カプセル

制吐作用重視

  • ストパー(佐藤製薬):ロペラミド1mg
  • 正露丸(ラッパ正露丸):携帯しやすく、胃腸全般に対応

持参時の注意

  • 個人使用分のみ(1ボトル/種類まで)
  • 処方箋不要のOTCのみ
  • 英文の薬効説明書があると便利

避けるべき成分・買ってはいけない薬

避けるべき成分

プロメタジン(Promethazine)

  • ハワイの薬局では処方箋が必要な場合が多い
  • 一部OTCでも販売されているが、強力な眠気誘発作用
  • 運転や観光活動に支障が出る

オンダンセトロン(Ondansetron/Zofran)

  • 処方箋医薬品
  • OTCではほぼ入手不可

偽造品・模造品への注意

  • 必ずCVS、Walgreens等の大手薬局で購入
  • ネット販売や路上販売は避ける
  • 箱にシリアルナンバーがあるか確認
  • 相場より極端に安い商品は疑わしい

避けるべき飲み合わせ

  • アルコールとの併用厳禁(眠気増加、判断力低下)
  • サプリメント「生姜」とメクリジンの過度な重複摂取
  • 他の風邪薬(抗ヒスタミン成分重複の可能性)

即座に受診すべき危険サイン

以下の症状が出た場合は、躊躇なく現地医療機関(Urgent Care またはER)を受診してください。

緊急性の高い症状

血を伴う嘔吐・吐血

  • 内出血や潰瘍の可能性
  • ハワイの主要病院:Queen's Medical Center, Straub Health Center

24時間以上止まらない嘔吐

  • 脱水症状に進行する危険
  • 電解質バランス崩れが深刻化

強い腹痛(特に右下腹部や右上腹部)を伴う

  • 盲腸炎(急性虫垂炎)の可能性
  • 胆嚢炎の可能性

高熱(38.5℃以上)+ 嘔吐 + 頭痛

  • 髄膜炎やウイルス性感染症
  • 至急Urgent Careへ

嘔吐物が黒色・コーヒー色

  • 活動性出血の可能性が高い
  • 即ERへ(911に電話でも可)

意識混濁・めまいが強い

  • 脱水による循環不全
  • 脳症の可能性

ハワイでの医療施設アクセス

Urgent Care(軽症向け、予約不要)

  • Doctors on Call(ワイキキ内複数店舗):24時間営業
  • 初診料:$150-250

Emergency Room(ER)

  • Queen's Medical Center:Tel. 808-691-7000
  • Kaiser Permanente Honolulu:Tel. 808-955-5000

医療観光ホットライン

  • ハワイ州観光局が紹介する医療通訳サービス有料

予防策(買う前に実施)

乗り物酔い予防

  • 出発12時間前から水分補給を意識的に
  • 機内でも1時間ごとに100mL程度飲水
  • 乗り物酔い薬は搭乗1時間前の内服が効果的

食中毒予防

  • 加熱不十分な海鮮は避ける
  • 屋台での生ものは控える
  • 持ち歩き用の手指消毒剤携帯

脱水予防

  • 1日最低2L以上の水分摂取
  • アルコール・カフェイン多摂取を控える
  • 日中のアクティビティ中は必ず水筒持参

まとめ

ハワイでの吐き気・嘔吐対策は、原因の即座の特定適切な成分選択が鍵です。

最優先アクション

  1. 乗り物酔い/時差Dramamine(ジメンヒドリナート50mg) または **Bonine(メクリジン25mg)**を選択
  2. 食中毒疑いPepto-Bismol + 水分補給
  3. 軽い吐き気のみ生姜キャンディ/ドラマミン・ジンジャーで対応

持参推奨医薬品(日本から)

  • トラベルミン(40mg、40錠):最も確実
  • 正露丸:かさばらず、多目的

ハワイ薬局での購入時は必ず英語で症状を説明し、メクリジン/ジメンヒドリナート含有製品であることを確認してください。血を伴う嘔吐や24時間以上止まらない症状は、迷わずUrgent Careを受診してください。

ハワイの旅を最大限楽しむために、軽症のうちに適切に対処することが重要です。

その他の症状も確認

→ すべての症状一覧 / ハワイの渡航医薬品情報

免責事項: 本ガイドは一般的な軽症対応の参考情報であり、 医学的診断の代替ではありません。 妊婦・小児・慢性疾患の方、および上記の危険サインが見られる場合は 必ず医師・薬剤師に直接ご相談ください。

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