イスラエルで吐き気・嘔吐になったら|現地で買える薬と買い方を薬剤師が解説
イスラエルを旅行・滞在中に突然の吐き気・嘔吐に見舞われると、慣れない環境で何をすべきか迷うことが多いと思います。本記事では、薬剤師(博士・薬学)の立場から、原因の解説・重症度の見分け方・現地で入手できるOTC薬・薬局での会話フレーズ・医療機関情報まで、7000字超の網羅的なガイドとして解説します。
イスラエルで吐き気・嘔吐が起こりやすい原因
気候・環境の影響
イスラエルは地中海性気候と砂漠性気候が混在する国です。テルアビブやハイファの沿岸部は夏に高温多湿(気温35℃前後)、エルサレムやネゲブ砂漠地帯は乾燥が強く、冬は朝晩の寒暖差が10℃以上になることもあります。日本との時差はおよそ−6〜−7時間(夏時間・冬時間で変動)であり、長時間フライト後の体内リズムの乱れが自律神経を介して消化管に影響し、吐き気・食欲不振を引き起こします。
乾燥した気候は気づかないうちに発汗・不感蒸泄による脱水を進行させます。脱水状態では胃の排泄機能が低下し、食後の吐き気が出やすくなります。特に夏季の観光(旧市街の石畳歩き、マサダ遺跡登山など)では1時間あたり500mL以上の水分を失うこともあり、意識的な水分補給が不可欠です。
食文化と食中毒リスク
イスラエル料理はフムス・シャクシューカ・ファラフェルなどの中東料理が中心で、クミン・コリアンダー・ターメリックなどのスパイスを多用します。日本人の胃腸は香辛料の刺激に不慣れなことが多く、胃の蠕動運動が乱れて吐き気が生じることがあります。
また、屋外マーケット(シュク)で販売される生鮮食品、自家製のラブネ(水切りヨーグルト)、加熱不十分なシシカバブなどは、サルモネラ菌・カンピロバクター・大腸菌O157などによる食中毒のリスクを持ちます。イスラエルの夏季(6〜9月)は食中毒が増加する傾向があり、屋外で長時間放置された食品には特に注意が必要です。
水質の違い
イスラエルの水道水は基本的に飲用可能として整備されていますが、ミネラル含有量(特に硫酸マグネシウム・カルシウム)が日本の軟水と比べて高い「硬水」です。硬水に慣れていない日本人が大量に摂取すると、浸透圧性の下痢や胃部不快感・吐き気を引き起こすことがあります。旅行初日から2〜3日の間に起こりやすいため、到着直後はミネラルウォーター(ペットボトル)の使用をお勧めします。
乗り物酔い
エルサレム〜テルアビブ間を結ぶ高速バス(Egged社運行)は約1時間、バスの揺れや急ブレーキが多く乗り物酔いを起こしやすい環境です。エルサレム旧市街内はバスよりも徒歩移動が多いですが、観光ツアーで使用するミニバスも山道の急カーブが多く、前庭感覚の乱れから吐き気が生じやすいです。
旅行者下痢症(Traveler's Diarrhea)
中東地域への旅行者の10〜20%程度が旅行者下痢症を経験するとされています(CDC旅行者健康ガイド参照)。下痢に伴って吐き気・嘔吐が現れるケースも多く、腸管感染が主因です。
重症度判定チェックリスト
自己判断の参考として以下の3段階に分類します。ただし最終的な診断は医師のみが行えます。
🟢 経過観察でよい(軽症)
- 吐き気はあるが嘔吐は1〜2回程度
- 嘔吐後に少し楽になる
- 食欲はないが水分は飲める
- 37.5℃未満の微熱または平熱
- 腹痛は軽度でズキズキしない
- 意識・思考は明瞭
- 尿が出ている(色は淡黄色)
対応: 水分補給(経口補水液・スポーツドリンク)、市販の制吐薬を使用可。
🟡 準緊急(クリニック受診を検討)
- 嘔吐が6時間以上続いている
- 水を飲んでもすぐに嘔吐してしまう
- 37.5℃以上の発熱が12時間以上持続
- 軽度の腹痛が続く(右下腹部の痛みは要注意)
- 尿の量が減り色が濃い(脱水の初期兆候)
- 頭痛やふらつきを伴う
- 市販薬を使っても改善しない
対応: 最寄りのクリニック(後述のKlalit・Maccabiなど)または薬局で薬剤師に相談。
🔴 緊急受診が必要(ER・救急)
以下のいずれか1つでも該当する場合は、ただちに救急(101)または最寄りの病院ERへ。
- 嘔吐物に血液が混じる(赤色・黒色・コーヒー様)
- 嘔吐が24時間以上止まらない
- 激しい腹痛・腹部の板状硬直
- 高熱(38.5℃以上)が続く
- 意識が朦朧とする・呼びかけへの反応が鈍い
- 尿が6時間以上出ない
- 首が固くなる・光がまぶしい(髄膜炎の疑い)
- 小児・高齢者で嘔吐が止まらない
現地薬局で買えるOTC薬(主要5品)
イスラエルの薬局(Pharmacy / בית מרקחת)は全国に多数あり、SuperPharm(スーパーファーム)という大型チェーンが特に有名です。処方箋なしで購入できる代表的な制吐・消化器系OTC薬を以下にまとめます。
| ブランド名 | 有効成分(一般名) | 用量(1錠/回) | 用法目安 | 価格目安(₪) | 主な薬局チェーン |
|---|---|---|---|---|---|
| Dramamine | ジメンヒドリナート | 50mg | 1回1錠、4〜6時間ごと(1日最大4錠) | 30〜50₪ | SuperPharm、Pharmacy Plus |
| Bonamine | メクリジン | 25mg | 1回1〜2錠、1日1〜2回 | 25〜45₪ | SuperPharm |
| Stugeron | シナリジン | 25mg | 1回1〜2錠、1日2〜3回 | 20〜40₪ | SuperPharm、一般薬局 |
| Gaviscon | アルギン酸ナトリウム+炭酸水素ナトリウム | 液体10〜20mL/回 | 食後・就寝前 | 35〜60₪ | SuperPharm、スーパーマーケット内薬局 |
| Imodium(イモジウム) | ロペラミド塩酸塩 | 2mg | 下痢+嘔吐の場合に補助的使用(1回2mg) | 30〜50₪ | SuperPharm、一般薬局 |
※価格は概算であり、店舗・時期によって変動します。1₪(シェケル)≒40〜45円(2024年現在の目安)。
各薬の薬剤師コメント
Dramamine(ジメンヒドリナート) ジメンヒドリナートは、ジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン薬)とクロロテオフィリン(キサンチン誘導体)の複合塩です。前庭器や延髄の嘔吐中枢に作用してめまい・吐き気・嘔吐を抑えます。乗り物酔い予防には乗車30分前の服用が効果的です。眠気が出やすいため、運転や機械操作中の使用は避けてください。
Bonamine(メクリジン) メクリジンは第一世代抗ヒスタミン薬の中でも比較的眠気が少なく、昼間の観光中に使いやすい薬です。作用時間が8〜24時間と長いため、1日1〜2回の服用で済みます。前庭系の吐き気・乗り物酔いに有効です。
Stugeron(シナリジン) シナリジンはカルシウム拮抗作用と抗ヒスタミン作用を持ち、内耳の血流改善と前庭機能安定化に働きます。ヨーロッパや中東では広く使われており、バスや船による乗り物酔いに特に適しています。長期連用はパーキンソン症状(手の震えなど)を稀に引き起こすため、旅行中の短期使用に限ります。
Gaviscon 胸焼け・逆流性嘔気(食後すぐに胃の内容物が上がってくる感じ)に有効です。胃酸を中和し、胃内容物の逆流を物理的に防ぐアルギン酸の「いかだ形成作用」が特徴です。純粋な乗り物酔いや感染性胃腸炎には効果が限定的です。
Imodium(ロペラミド) 吐き気・嘔吐と下痢が同時に起きている旅行者下痢症に、補助的に使用されます。腸管蠕動を抑制して下痢を止める薬ですが、感染性腸炎(発熱・血便を伴う場合)では使用を避けるべきです。薬剤師に症状を詳しく伝えた上で購入してください。
現地語での症状表現・薬局での買い方フレーズ
イスラエルの公用語はヘブライ語とアラビア語ですが、多くの薬剤師は英語での対応が可能です。英語が最も確実ですが、ヘブライ語のフレーズも知っておくと安心です。
症状を伝えるフレーズ
| 日本語 | 英語 | ヘブライ語 | 発音の目安(カタカナ) |
|---|---|---|---|
| 吐き気がします | I feel nauseous. | אני מרגיש/ה בחילה | アニ マルギーシュ/マルギーシャ ベヒラー |
| 嘔吐しました | I vomited. | הקאתי | ヒカティ |
| めまいがします | I feel dizzy. | אני מסחרר/ת | アニ メスハレル/メスハレレット |
| 胃が痛いです | My stomach hurts. | כואב לי הבטן | コエーヴ リ ハベテン |
| 乗り物酔いです | I have motion sickness. | יש לי מחלת נסיעות | イェシュ リ マハラット ネシオット |
| 下痢もあります | I also have diarrhea. | יש לי גם שלשול | イェシュ リ ガム シルシュル |
薬局での会話例
薬局カウンターで以下のように伝えると、適切な薬を案内してもらいやすくなります。
基本フレーズ(英語)
-
I have nausea and vomiting. Can you recommend an OTC medicine?(アイ ハヴ ノーシア アンド ヴォミティング。キャン ユー レコメンド アン オーティーシー メディシン?) 「吐き気と嘔吐があります。市販薬を勧めていただけますか?」 -
I'm suffering from motion sickness after a long bus ride.(アイム サファリング フロム モーション シックネス アフター ア ロング バス ライド。) 「長時間バスに乗って乗り物酔いになっています。」 -
I need something for nausea that doesn't cause too much drowsiness.(アイ ニード サムシング フォー ノーシア ザット ダズント コーズ トゥー マッチ ドロウジネス。) 「眠気があまり出ない吐き気止めが欲しいです。」 -
Do you have a rehydration drink or electrolyte solution?(ドゥ ユー ハヴ ア リーハイドレーション ドリンク オア エレクトロライト ソリューション?) 「経口補水液・電解質ドリンクはありますか?」
服用量・禁忌確認フレーズ
-
What is the correct dosage for an adult?(ホワット イズ ザ コレクト ドーシッジ フォー アン アダルト?) 「大人の正しい用量は何ですか?」 -
I'm pregnant / breastfeeding. Is this safe?(アイム プレグナント/ブレストフィーディング。イズ ディス セーフ?) 「妊娠中/授乳中です。安全ですか?」 -
I'm allergic to antihistamines.(アイム アレルジック トゥ アンチヒスタミンズ。) 「抗ヒスタミン薬にアレルギーがあります。」
イスラエルの医療事情
医療水準と保険
イスラエルの医療水準は中東地域で最も高く、ヘブライ大学附属ハダッサー医療センター(Hadassah Medical Center)、シバ医療センター(Sheba Medical Center)などは世界的に評価の高い三次医療機関です。公的医療保険(カシュルート制度)はイスラエル国民を対象としており、旅行者は原則として自費診療となります。
日本出発前に海外旅行傷害保険(クレジットカード付帯含む)に加入しておくことを強くお勧めします。
主要医療機関・クリニック
| 医療機関名 | 種別 | 所在地 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Hadassah Medical Center | 大学病院(三次) | エルサレム | 救急24時間対応、英語可 |
| Sheba Medical Center | 国立病院(三次) | テルアビブ近郊(ラマット・ガン) | 救急24時間対応 |
| Ichilov Hospital(Tel Aviv Sourasky Medical Center) | 公立病院 | テルアビブ | 英語対応可 |
| Maccabi Healthcare Services クリニック | 一般クリニック | 全国各地 | 軽中症向け、英語可 |
| Clalit Health Services クリニック | 一般クリニック | 全国各地 | 最大手医療ネットワーク |
救急・緊急連絡先
| 機関名 | 電話番号 | 備考 |
|---|---|---|
| 救急車(Magen David Adom) | 101 | イスラエル版救急サービス |
| 警察 | 100 | |
| 消防 | 102 | |
| 在イスラエル日本国大使館 | +972-3-695-7292 | 緊急時(テルアビブ) |
日本語対応
イスラエルには日本語専門の医療通訳サービスは一般的ではありません。緊急時は在イスラエル日本国大使館(テルアビブ)に連絡し、通訳や医療機関の紹介を依頼することができます。また、海外旅行傷害保険の緊急アシスタンスサービスに日本語対応の電話相談窓口がある場合が多いので、出発前に番号を控えておきましょう。
薬局(Pharmacy)の探し方
イスラエルの正規薬局は SuperPharm(全国200店舗以上) が最大チェーンです。その他、Pharmacy Plus、地域の個人薬局(看板に「בית מרקחת」と表記)が存在します。薬剤師(Pharmacist)が常駐しており、OTC薬の相談が可能です。
偽造品・非正規品に注意: エルサレム旧市街のスーク(市場)やテルアビブの観光地周辺で見かける非公式の露店では医薬品を購入しないでください。正規薬局の外観には「בית מרקחת」または「Pharmacy」の明確な看板があります。
薬剤師の視点:渡航前準備と持参推奨OTC
渡航前に準備すべき薬品リスト
イスラエルは薬局アクセスが「easy(容易)」に分類されますが、日本語パッケージへの安心感、用量の慣れ、コスト面を考慮すると、以下のOTC薬を日本から持参することをお勧めします。
| 日本のOTC薬 | 有効成分 | 持参する理由 |
|---|---|---|
| トラベルミン(各社) | ジメンヒドリナート50mg+スコポラミン臭化水素酸塩など | 乗り物酔い予防の定番。日本語説明書付き |
| センパア(久光製薬) | ジメンヒドリナート | バスでの長距離移動前に有効 |
| 経口補水液OS-1(大塚製薬)またはアクアソリタ | 電解質・ブドウ糖 | 脱水初期の迅速補給 |
| 整腸剤(ビオフェルミンS錠など) | 乳酸菌製剤 | 食生活の変化・下痢予防 |
| 太田胃散A(太田胃散) | 複合制酸剤・健胃生薬 | 胃部不快感・胸焼け・食後の吐き気 |
持参時のルール:
- すべてOTC医薬品のみ(処方箋医薬品は別途規制確認が必要)
- 開封前の元の容器に入れ、英文成分表を携帯する
- 持参量は旅行日数分+若干の余裕を目安とする
- 麻薬・向精神薬に指定されている成分を含む薬は事前に外務省・大使館への確認が必要
現地入手のリスクと注意点
現地でOTC薬を購入する際の主なリスクは以下です。
- パッケージのヘブライ語表記のみ: 用量・禁忌の確認が難しい場合があります。英語表記があるかを確認し、不明な場合は薬剤師に英語で質問してください。
- 薬の規格が日本と異なる: 同じ成分名でも錠剤の含有量が異なることがあります。自己判断での増量は避けてください。
- アレルギー履歴の伝達: 抗ヒスタミン薬に対するアレルギーや、過去に使用して副作用が出た薬については、薬剤師に必ず英語で伝えてください。
避けるべき成分・使用に注意が必要な薬
- プロメタジン配合薬: 強い鎮静作用・低血圧リスクがあり、観光中の転倒や事故リスクが高まります。処方薬として出されることがありますが、副作用を事前に把握してください。
- スコポラミン(ヒオシン)貼付剤: 緑内障・前立腺肥大症のある方には禁忌です。眼圧上昇・尿閉の副作用があります。
- アルコール含有の液体制吐薬: 脱水状態でのアルコール経口摂取は危険であり、ユダヤ教の安息日(シャバット)の文化的背景とも無関係ではありません。購入前に成分確認を。
帰国後の観察ポイント:輸入感染症に注意
イスラエルから帰国後、吐き気・嘔吐・下痢が続く場合は、渡航関連の感染症が原因である可能性を考慮する必要があります。
帰国後に受診すべき目安と観察期間
| 症状・状況 | 推奨される行動 |
|---|---|
| 帰国後48時間以内に嘔吐・高熱 | 速やかに内科・感染症科を受診 |
| 帰国後1〜2週間以内に持続する下痢・腹痛 | 渡航歴を医師に伝えて受診 |
| 血便・粘液便を伴う下痢 | 感染性腸炎の疑いで受診(赤痢・腸チフス等の可能性) |
| 発熱が続き黄疸が出てきた | A型肝炎の可能性。感染症科受診 |
| 帰国後2〜4週間後に発熱 | マラリアは中東での感染リスクは低いが念のため渡航歴を伝える |
受診時に医師に伝えるべき情報
- 渡航先・滞在期間(イスラエル・ヨルダン川西岸地区・ガザ周辺など具体的に)
- 現地での飲食内容(生野菜・生肉・未殺菌乳製品・屋台食品の摂取有無)
- 現地での水の摂取方法(水道水・ペットボトル・氷)
- 使用した薬・服用した市販薬の名称と成分
- ワクチン接種歴(A型肝炎・腸チフスワクチンなど)
輸入感染症の主な原因菌・ウイルス
イスラエルを含む中東地域で注意すべき感染性胃腸炎の原因として以下が知られています。
- 腸管系サルモネラ菌(Salmonella enterica): 潜伏期間12〜72時間、嘔吐・下痢・発熱
- カンピロバクター(Campylobacter): 潜伏期間2〜5日、下痢・腹痛・発熱
- 赤痢菌(Shigella): 潜伏期間1〜3日、血便・粘液便・高熱
- A型肝炎ウイルス: 潜伏期間2〜6週間、倦怠感・黄疸・発熱(ワクチンで予防可能)
- ノロウイルス・ロタウイルス: 潜伏期間12〜48時間、急性嘔吐・下痢
参考文献
-
Centers for Disease Control and Prevention (CDC). "Travelers' Health – Israel." CDC Yellow Book 2024. https://wwwnc.cdc.gov/travel/destinations/traveler/none/israel
-
World Health Organization (WHO). "International travel and health: Nausea and vomiting." WHO Publications. https://www.who.int/ith/
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外務省海外安全情報. 「イスラエル – 感染症・医療情報」. https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_012.html
-
Magen David Adom (MDA – イスラエル救急医療機関 公式サイト). https://www.mdais.org/en
-
Israel Ministry of Health (保健省). "Consumer Drug Information (Hebrew/English)." https://www.health.gov.il/English/Pages/default.aspx
-
独立行政法人 国際協力機構(JICA). 「中東地域における感染症対策ガイドライン」. JICA技術資料. https://www.jica.go.jp/
-
日本旅行医学会. 「海外渡航者のための感染症予防ガイド(改訂版)」. 2022年. https://jstah.umin.jp/
まとめ:イスラエルでの吐き気・嘔吐対応フロー
吐き気・嘔吐が起きた
│
├─ 血便・吐血・意識低下 → 即時101(救急)へ
│
├─ 38.5℃以上の発熱継続・激しい腹痛 → ER受診
│
├─ 6時間以上嘔吐継続・水も飲めない → クリニック受診
│
└─ 軽度の吐き気・乗り物酔い・1〜2回の嘔吐
│
├─ 持参薬あり → 用量確認して服用+水分補給
│
└─ 持参薬なし → SuperPharmへ
"I have nausea. Can you recommend an OTC medicine?"
(アイ ハヴ ノーシア。キャン ユー レコメンド アン オーティーシー メディシン?)
軽症であれば、現地の薬局で適切なOTC薬を入手することは難しくありません。しかし、症状の悪化・脱水の進行・発熱の持続などのサインを見逃さないことが最も重要です。旅行前に保険加入・常備薬の準備・緊急連絡先のメモを済ませておくことで、万が一の際も冷静に対応できます。
免責事項
本記事は薬学的な一般情報の提供を目的としており、個々の症状に対する診断・治療の指示を行うものではありません。実際の診断および治療の判断は、必ず医師・医療機関にご相談ください。掲載している薬品情報・価格・医療機関情報は執筆時点のものであり、変更されている可能性があります。現地での最新情報は薬剤師・医師・大使館にご確認ください。
監修: 薬剤師(博士・薬学)