UAEで吐き気・嘔吐になったら|現地薬局で買える薬と薬剤師による買い方ガイド

この症状でUAE渡航中によくある原因

UAEでの吐き気・嘔吐の主原因は以下の3つです:

  • 食中毒:スパイスの多い中東料理、露店のシャワルマ、生水による細菌感染
  • 乗り物酔い:砂漠ツアーのSUV、UAEの広大な移動距離による長時間運転
  • 時差ぼけ:日本からUAEへの8時間の時差、不規則な食事時間
  • 脱水:40℃を超える気温、エアコンの急激な温度変化

軽症の場合は市販薬で対処可能ですが、危険サインがあれば即受診が必要です。

現地薬局で買える薬(ブランド名・成分・用量)

1. Dramamine(ドラミナミン)

  • 有効成分:ジメンヒドリナート(Dimenhydrinate)
  • 規格:50mg/錠
  • 用法用量:1回1-2錠、1日3-4回(6時間ごと)
  • 特徴:乗り物酔い・嘔吐の標準治療薬。UAE薬局で最も入手しやすい
  • 副作用:眠気あり(運転避ける)

2. Nautamin(ノータミン)

  • 有効成分:メクリジン(Meclizine)
  • 規格:25mg/錠
  • 用法用量:1回1-2錠、1日2-3回(8時間ごと)
  • 特徴:ジメンヒドリナートより眠気が少ない。嘔吐予防に最適
  • 価格:AED 15-25程度

3. Gaviscon(ガビスコン)

  • 有効成分:アルジオキシド(Algeldrate)+水酸化マグネシウム
  • 規格:液剤・チュアブル錠あり
  • 用法用量:1回1-2錠、食後・就寝前
  • 特徴:吐き気と胃酸逆流の両方に対応。食中毒の初期症状に有効

4. Buscopan(ブスコパン)

  • 有効成分:スコポラミン(Hyoscine)
  • 規格:10mg/錠(処方箋不要なOTC版あり)
  • 用法用量:1回1錠、1日3回
  • 特徴:腹部痙攣を伴う嘔吐に特に有効。GCC地域で広く販売

5. Ondansetron(オンダンセトロン)- 処方箋型

  • 有効成分:オンダンセトロン(Ondansetron)
  • 規格:4mg/錠
  • 用法用量:医師指示による
  • 注意:UAE薬局では処方箋がなくても購入可能な場合が多いが、医学的相談推奨

現地語での症状の伝え方

英語(薬剤師はほぼ全員英語対応)

「I have nausea and vomiting since this morning.」
(今朝からずっと吐き気と嘔吐があります)

「Is this due to food poisoning or motion sickness?」
(食中毒か乗り物酔いかわかりません)

「I need a medication to prevent vomiting.」
(嘔吐を防ぐ薬が必要です)

アラビア語(基本フレーズ)

أشعر بالغثيان والقيء منذ الصباح
(Ash'ur bel-ghathan wa al-qai' mundu as-sabah)
→「朝から吐き気と嘔吐があります」

هل لديك دواء لمنع القيء؟
(Hal ladayka dawa li-mana' al-qai'?)
→「嘔吐を防ぐ薬がありますか?」

薬局スタッフへの推奨伝え方

  • 英語が話せる家族・ホテルスタッフに同行してもらう
  • スマートフォン翻訳アプリ(Google Translate)を事前にダウンロード
  • 症状が始まった時刻を具体的に伝える(例:「3時間前から」)

日本の同成分OTC(持参する場合)

対応する日本製品

成分 現地ブランド 日本のOTC
ジメンヒドリナート Dramamine トラベルミン、乗り物酔い薬
メクリジン Nautamin キノホルム配合医薬品(限定)
スコポラミン Buscopan 太田漢方胃腸薬、液キャベジン
ジメンヒドリナート+ピリドキシン - 【推奨】トラベルミンR、乗り物酔い薬プラス

日本から持参のメリット

  • 用量が慣れている
  • 日本語添付文書で正確な情報確認可能
  • 偽造品の心配なし

ただしUAEでの購入が推奨される理由

  • 関税申告が不要(処方箋医薬品ではないOTC)
  • 重量削減(UAE滞在中のみ必要)
  • 現地の湿度・気温に適応したストック

避けるべき成分・買ってはいけない薬

❌ 絶対に避けるべき成分

1. プロメタジン(Promethazine)を高用量含む製品

  • UAE薬局でも販売されているが、強い眠気・依存性のリスク
  • 観光活動中は危険

2. ロペラミド(Imodium含む)との併用

  • 嘔吐には効かず、腸内の病原菌を閉じ込める危険
  • 細菌性食中毒の場合、症状を悪化させる

3. 非公式マーケット品・パッケージなし医薬品

  • ドバイのスークやオンラインマーケットプレイスでの無表示医薬品
  • 有効成分不明、過剰用量、不純物含有のリスク

⚠️ 確認が必須な医薬品

スコポラミン配合製品

  • 緑内障患者は禁忌
  • 妊娠中は医師相談必須

吐き気止めと鎮痛薬の同時使用

  • ジメンヒドリナート+アスピリンは相互作用なし
  • ただしジメンヒドリナート+アルコールは厳禁

即座に受診すべき危険サイン

🚨 直ちにUAE病院・クリニック受診

  1. 血を伴う嘔吐(黒っぽい/鮮血)

    • 理由:内部出血、消化器潰瘍の可能性
    • 対応:119(UAE:999)で救急車呼び出し
  2. 24時間以上止まらない嘔吐

    • 理由:重度脱水、腸閉塞、感染症の可能性
    • 対応:即日クリニック受診
  3. 強い腹痛を伴う嘔吐

    • 理由:盲腸炎、腸炎、膵炎の可能性
    • 目安:痛みスコール8/10以上
    • 対応:翌日まで待たず夜間クリニック受診
  4. 高熱(38.5℃以上)を伴う嘔吐

    • 理由:ウイルス性・細菌性感染症
    • 対応:即日クリニック受診
  5. 意識がもうろう、頭痛が激しい

    • 理由:脳炎、髄膜炎の可能性
    • 対応:911で救急車呼び出し
  6. 尿が出ない、極度の口渇

    • 理由:重度脱水
    • 対応:クリニック受診(点滴必要の可能性)

📞 UAE医療連絡先

  • 救急車:999
  • 24時間クリニック:American Hospital Dubai(+971 4 308 7788)
  • ホテルコンシェルジュ:医師紹介依頼(英語対応)

現地での自宅対処法(OTC薬と併用)

脱水対策

  • 常温の経口補水液(UAE薬局のPedialyteなど)を少量ずつ
  • スポーツドリンク(Gatorade)を50%水で薄める
  • 冷たい飲料は避ける(刺激になる)

食事

  • 嘔吐が止まるまで絶食
  • 嘔吐から4-6時間後:おかゆ、塩辛いクラッカー
  • 脂肪・スパイス・乳製品は避ける

環境

  • 暗い、涼しい部屋で横になる
  • UAE外気(40℃超)に出ない
  • ホテルのエアコンを心地よい温度に設定

まとめ

UAEでの吐き気・嘔吐対処のポイント:

  1. 現地OTCの第一選択:Dramamine(ジメンヒドリナート50mg)またはNautamin(メクリジン25mg)
  2. 薬局での伝え方:英語が最適。症状の起始時間を具体的に
  3. 食中毒疑いならBuscopan、純粋な乗り物酔いならDramamine
  4. 24時間嘔吐が続く、血を伴う、強い腹痛なら即受診
  5. 脱水が最大の敵:経口補水液で少量ずつ水分補給
  6. 偽造品・無表示医薬品は避ける:公式薬局チェーン(Boots、LloydsPharmacy)での購入推奨

軽症なら1-2日で改善することがほとんどです。危険サインがなければ、焦らずOTC薬と自宅対処で様子を見て、症状が続く場合は医師に相談してください。

その他の症状も確認

→ すべての症状一覧 / UAEの渡航医薬品情報

免責事項: 本ガイドは一般的な軽症対応の参考情報であり、 医学的診断の代替ではありません。 妊婦・小児・慢性疾患の方、および上記の危険サインが見られる場合は 必ず医師・薬剤師に直接ご相談ください。

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