イギリスで吐き気・嘔吐になったら|現地で買える薬と薬局での買い方を薬剤師が解説
イギリス滞在中に突然の吐き気や嘔吐に見舞われることは珍しくありません。食文化の違い、長距離移動、時差、さらには季節性の感染症など、原因はさまざまです。本記事では、博士(薬学)取得・薬剤師の立場から、イギリスの薬局事情、現地で実際に入手できるOTC医薬品、症状の重症度判定、そして緊急時の対処法まで網羅的に解説します。
イギリスで吐き気・嘔吐になる原因の解説
食文化と食品衛生
イギリスの水道水はEU/英国基準で管理されており、ロンドンを含む主要都市では基本的に飲料水として安全です。しかし、外食環境は注意が必要です。観光地密集地帯(コベントガーデン、ピカデリーサーカス周辺など)では、回転率の高い大衆向けレストランで衛生管理にばらつきが見られることがあります。特に「フィッシュアンドチップス」「ケバブ」などのファストフード系屋台食は、食べ頃の温度管理が不十分な場合があります。
生牡蠣(Raw Oysters)はイギリスの伝統食文化のひとつですが、ノロウイルスの主要感染源として知られており、免疫が低下している旅行者は特に注意が必要です。また、スコッチエッグやパイ類など半調理品を常温で長時間放置した食品も、サルモネラ菌増殖のリスクを持ちます。
乗り物酔い(Motion Sickness)
ロンドン地下鉄(The Tube)、特にセントラル線やジュビリー線は急カーブが多く、密閉空間でのにおいも相まって乗り物酔いを誘発しやすい環境です。地方への長距離移動では国営鉄道(National Rail)や長距離バス(National Express等)が主要交通手段ですが、路線によって揺れが激しく、日本の新幹線に慣れた方には体への負担を感じやすいことがあります。また、スコットランドやウェールズへの観光でフェリーを利用する場合、北大西洋の荒波による船酔いも起こりやすいです。
時差ボケと自律神経の乱れ
日本とイギリスの時差は夏時間(BST:British Summer Time)期間で8時間、冬時間(GMT)期間で9時間です。この大きな時差によって体内時計が乱れ、自律神経の失調から吐き気・食欲不振・倦怠感が生じることがあります。渡航後2〜3日は特に症状が出やすく、食事量を抑えながら消化に良い食品(お粥、スープ類)で胃腸を労わることが重要です。
季節性感染症
イギリスでは10月〜3月にかけてノロウイルスが猛威を振るうシーズンが到来します。英国健康安全保障庁(UKHSA)のデータによれば、毎年冬季には数十万人規模の感染者が報告されており、観光客も例外ではありません。突然の激しい嘔吐・下痢を特徴とするノロウイルス感染は、2〜3日で自然軽快することが多いですが、脱水への注意が必須です。
アルコール摂取
イギリスのパブ文化は旅行者にとって魅力的ですが、エールやスタウトなど度数の高いビールを大量摂取した翌朝の嘔吐は、海外旅行中の消化器症状の一因となります。空腹時の飲酒や、日本のビールに比べて度数が高めのクラフトビール・シードルには特に注意が必要です。
重症度判定チェックリスト
以下のチェックリストを参考に、自分の症状の重症度を判定してください。これはあくまで参考指標であり、医師による診断の代替にはなりません。
🚨 レベル3:緊急受診(999番・A&E)
以下のひとつでも該当する場合は、すぐに999に電話するか、最寄りのA&E(Accident and Emergency/救急外来)へ向かってください。
- 嘔吐物に鮮血または暗赤色・コーヒー残渣様の物質が混じっている
- 激烈な腹痛(特に右下腹部・全腹部)を伴い、腹壁が板のように硬い
- 意識が朦朧としている、または応答が鈍い
- 皮膚に消えない赤紫色の点状出血(タンブラーを押し当てても消えない)がある
- 頭痛・高熱・首の硬直が同時にある(髄膜炎の疑い)
- 乳幼児・高齢者で嘔吐が4〜6時間以上続き、尿が出ない
⚠️ レベル2:準緊急(当日中に111または診療所受診)
以下のひとつでも該当する場合は、当日中にNHS 111(電話またはオンライン)を利用するか、ウォークインクリニックを受診してください。
- 発熱38℃以上 + 嘔吐が6時間以上続く
- 嘔吐が24時間以上続き、水分も保持できない状態
- 目の白目や皮膚が黄色くなってきた(黄疸の疑い)
- 強い口の渇き・立ちくらみ・尿量著明減少(脱水症状)
- 下痢が1日8回以上かつ血便がある
- 妊娠中で嘔吐が通常のつわりよりも著しく激しい
✅ レベル1:経過観察(OTC薬で自己対処可)
以下の条件をすべて満たす場合は、市販薬による対処と安静で経過観察が可能です。
- 発熱がない、またはあっても37.5℃未満
- 嘔吐が1〜2回にとどまり、水分を少量ずつ摂取できる
- 意識は清明で、腹痛は軽度
- 乗り物酔い・食べ過ぎ・飲み過ぎなど原因が明確
- 既存の慢性疾患(腎臓病、肝臓病、糖尿病)がない
現地薬局で買えるOTC薬一覧
イギリスのOTC医薬品環境は非常に整備されており、Boots・Superdrug・Tesco Pharmacyなど全国チェーンで吐き気・嘔吐に対応する薬を容易に入手できます。以下に代表的な製品を示します。
| ブランド名 | 有効成分(一般名) | 成人用量の目安 | 価格目安 | 主な入手先 |
|---|---|---|---|---|
| Kwells | スコポラミン臭化水素酸塩 0.3mg | 1錠・乗車30分前、最大3錠/日 | 約£3〜5 | Boots, Superdrug, Tesco |
| Stugeron | シンナリジン 15mg | 1〜2錠・乗車前、4〜6時間ごと | 約£4〜6 | Boots, Superdrug |
| Joy-Rides | スコポラミン臭化水素酸塩 0.15mg(小児用) | 3〜12歳用、1〜2錠/回 | 約£3〜4 | Boots, Superdrug |
| Sealegs | シンナリジン 15mg(船酔い用) | 1〜2錠・乗船前 | 約£4〜6 | 港湾周辺薬局, Boots |
| Boots Travel Sickness Relief | ジメンヒドリナート 50mg(プライベートブランド) | 1錠・4〜6時間ごと | 約£3〜4 | Boots |
| 生姜(Ginger)サプリメント | 生姜エキス 250〜500mg | 1〜2錠・6時間ごと | 約£4〜7 | Boots, Holland & Barrett |
| Dioralyte | 経口補水塩(ORS)※制吐薬ではない | 1袋を水200mLに溶解 | 約£4〜6(6袋入り) | Boots, Superdrug, Tesco |
各製品の薬剤師解説
Kwells(スコポラミン):抗コリン作用により内耳の前庭刺激を抑制し、乗り物酔いに特異的に効果を発揮します。口腔内速溶錠タイプで吸収が速い反面、口渇・視力一時的低下・眠気などの抗コリン性副作用があります。前立腺肥大症・閉塞隅角緑内障・重篤な肝機能障害のある方は禁忌です。高齢者での使用は認知機能への影響を考慮し慎重に。
Stugeron(シンナリジン):カルシウム拮抗薬の一種で、内耳の血流調節と前庭機能の安定化を通じて酔い止め効果を発揮します。ジメンヒドリナートと比較して鎮静作用(眠気)が比較的少なく、長時間の観光・ドライブに向いています。ただし低血圧傾向の方では注意が必要です。
Boots Travel Sickness Relief(ジメンヒドリナート):日本の「トラベルミン」と同成分で、アンチヒスタミン系の制吐・抗めまい薬です。眠気の副作用がありますが、即効性と確実な効果で長年使用実績があります。運転・機械操作時の使用は避けてください。
Dioralyte(経口補水塩):制吐薬ではありませんが、嘔吐・下痢による脱水予防・回復に不可欠です。ナトリウム・カリウム・クロールおよびグルコースを含む電解質配合で、スポーツドリンクより脱水補正に適した組成です。嘔吐が続く際は少量ずつ(5〜10mLを数分ごと)摂取するのがポイントです。
Domperidone(ドンペリドン)についての注意:以前イギリスでOTC販売されていたドンペリドンは、心臓への副作用(QT延長・心室性不整脈リスク)の観点から規制が強化されており、現在は処方箋医薬品(POM)に分類されています。街の薬局でOTC購入することはできません。求めても薬剤師から販売されませんのでご注意ください。
現地語での症状表現・薬局での買い方フレーズ
イギリスの公用語は英語であり、Bootsなどの薬局カウンターでは「Medicines Counter Assistant」と呼ばれる資格者が対応します。以下のフレーズを参考に、症状を正確に伝えましょう。
症状を伝えるフレーズ
| 日本語 | 英語フレーズ | カタカナ発音 |
|---|---|---|
| 吐き気がします | I feel nauseous. | アイ フィール ノージャス |
| 嘔吐しています | I've been vomiting. | アイヴ ビーン ヴォミティング |
| 乗り物酔いです | I'm suffering from motion sickness. | アイム サファリング フロム モーション スィックネス |
| 船酔いしました | I'm seasick. | アイム スィースィック |
| 胃がむかむかします | My stomach feels unsettled / queasy. | マイ ストマック フィールズ クウィージー |
| 食中毒かもしれません | I think I have food poisoning. | アイ スィンク アイ ハヴ フード ポイズニング |
| 嘔吐が止まりません | I can't stop vomiting. | アイ キャント ストップ ヴォミティング |
| 水分が取れません | I can't keep any fluids down. | アイ キャント キープ エニー フルーイッズ ダウン |
薬局で薬を頼むフレーズ
| 日本語 | 英語フレーズ | カタカナ発音 |
|---|---|---|
| 乗り物酔いの薬はありますか? | Do you have anything for motion sickness? | ドゥ ユー ハヴ エニシング フォー モーション スィックネス? |
| 吐き気を抑える薬を下さい | Could I have something for nausea, please? | クッド アイ ハヴ サムシング フォー ノージア プリーズ? |
| 処方箋なしで買えますか? | Is this available over the counter? | イズ ディス アヴェイラブル オーヴァー ザ カウンター? |
| 眠くなりにくい薬はありますか? | Do you have a non-drowsy version? | ドゥ ユー ハヴ ア ノン ドロウジー ヴァージョン? |
| 子ども(〇歳)にも使えますか? | Is this suitable for a child aged [X]? | イズ ディス スータブル フォー ア チャイルド エイジド [X]? |
| 他に飲んでいる薬があります | I'm taking other medication. | アイム テイキング アザー メディケーション |
| 妊娠中です | I'm pregnant. | アイム プレグナント |
| アレルギーがあります | I have allergies. | アイ ハヴ アラージーズ |
イギリスの医療事情
公的医療制度(NHS)
イギリスにはNHS(National Health Service)という公的医療制度があります。英国在住者はGP(General Practitioner:かかりつけ医)登録によって無料または低コストで医療を受けられますが、短期滞在の旅行者はNHSの恩恵を受けにくい立場にあります。旅行者は原則として診療費が発生するケースが多く、海外旅行保険の加入が強く推奨されます。
ただし、生命に関わる緊急処置(A&E)は旅行者であっても無料で提供されます。これはNHSの基本原則によるものです。
医療機関の種類と使い分け
| 機関の種類 | 特徴 | 旅行者の利用 | 費用 |
|---|---|---|---|
| A&E(救急外来) | 24時間対応、生命の危機に対応 | 緊急時のみ | 緊急処置は無料 |
| Urgent Treatment Centre(UTC) | 準緊急・当日対応、A&Eより待ち時間短 | 比較的利用しやすい | 要確認 |
| GP(かかりつけ医) | 登録制、事前予約が原則 | 短期旅行者はアクセス困難 | 旅行者は有料 |
| Walk-in Centre(ウォークインクリニック) | 予約不要、軽症〜中等症対応 | 旅行者に最も適した選択肢 | 有料(保険要) |
| Private Hospital / Clinic | 即時対応、英語サービス充実 | 旅行保険で対応可 | 高額 |
主要な緊急連絡先
- 999:警察・消防・救急(生命に関わる緊急時のみ使用)
- 111:NHS非緊急医療相談窓口(24時間、英語対応)。症状を話すとアドバイスや紹介状案内を受けられます。混雑時は待ち時間が長くなることもあります。
- NHS 111 オンライン:https://111.nhs.uk (英語のみ)
日本語対応が期待できる医療機関・サービス
日本国大使館(在英国日本国大使館)のウェブサイトでは、日本語対応医師・通訳付き医療機関のリストが定期更新されています。ロンドン中心部にはいくつかの私立クリニックが日本語対応可能な医師やコーディネーターを置いています。詳細は以下から確認してください。
- 在英国日本国大使館(医療情報):https://www.uk.emb-japan.go.jp
また、「Japan Centre」(ロンドン内日系コミュニティ拠点)などで地域の医療通訳情報を得られることもあります。
薬局チェーンの信頼度と営業時間
| 薬局チェーン | 特徴 | 営業時間の目安 |
|---|---|---|
| Boots | 全国最大手、品揃え充実 | 9:00〜21:00(店舗による) |
| Superdrug | Bootsに次ぐ規模、比較的安価 | 9:00〜20:00(店舗による) |
| Tesco Pharmacy | スーパー内店舗、食料品と同時購入可 | 8:00〜21:00(店舗による) |
| Lloyds Pharmacy | 地域密着型、GP連携 | 9:00〜18:00(店舗による) |
| Well Pharmacy | ウォークインクリニック併設も | 9:00〜18:00(店舗による) |
ロンドン市内の主要エリアにあるBootsの24時間店舗も一部存在します。深夜に症状が出た場合の購入先として事前に確認しておくと安心です。
薬剤師の視点:渡航前準備と現地入手リスク
渡航前に準備すべきOTC医薬品
日本の薬局やドラッグストアで渡航前に購入し、持参することを強く推奨します。日本製OTC薬はイギリスでも「個人使用目的の医薬品」として1〜2箱程度の持参が認められており、通常の税関審査で問題になることはありません(ただし向精神薬・麻薬指定成分は別途規制あります)。
渡航前持参推奨リスト:
| 用途 | 日本製品の例(一般名) | 備考 |
|---|---|---|
| 乗り物酔い予防 | トラベルミン(ジメンヒドリナート50mg) | 長距離フライト・地下鉄対策に |
| 胃腸症状全般 | 胃腸薬(ビオフェルミン等、整腸薬成分) | 軟便・腹部不快感の予防 |
| 経口補水 | OS-1(経口補水液) or 粉末タイプ | 脱水予防の最重要アイテム |
| 解熱・鎮痛(補助) | アセトアミノフェン配合のOTC薬 | 発熱を伴う嘔吐時の解熱補助 |
渡航前に医師または薬剤師への相談が必要なケース:
- 妊娠中・授乳中の方(多くの抗ヒスタミン薬に注意が必要)
- 緑内障・前立腺肥大症の方(スコポラミン・抗ヒスタミン薬が禁忌の可能性)
- 抗うつ薬・心臓の薬など他の処方薬を服用中の方(相互作用確認)
- 5歳未満の小児を同行させる保護者(小児用量の確認と準備)
現地での入手における注意点
イギリスのBootsやSuperdrugで販売されている医薬品は、英国医薬品・医療製品規制庁(MHRA)による品質管理下に置かれており、信頼性は高いと言えます。しかしながら以下の点には注意が必要です。
- Amazon UK・eBayなどオンラインでの無名ブランドサプリは避ける:生姜(Ginger)サプリなど食品扱いの製品は規制が緩く、成分量のばらつきや不純物混入のリスクがあります。
- 露店・市場・観光地の無許可店での医薬品購入は厳禁:ノッティングヒル・カーニバルやその他屋外イベントの露天商などで販売される薬は未認可品の可能性があります。
- 処方箋なしのオンライン注文サイト:NHS処方箋が不要と謳うサイトでのPOM(処方箋医薬品)購入は英国法に違反する場合があり、品質保証もありません。
子どもへの投薬で特に注意すべき点
2歳未満の乳幼児への抗ヒスタミン薬(ジメンヒドリナート・シンナリジン等)は、呼吸抑制のリスクから非推奨または禁忌です。子どもの嘔吐には経口補水塩(Dioralyte等)による水分・電解質補給を優先し、制吐薬の使用前に必ず薬剤師または医師に相談してください。
帰国後の観察ポイント:輸入感染症の見分け方
イギリスから帰国後に吐き気・嘔吐・発熱が続く場合、単なる疲労や時差ボケではなく、輸入感染症が隠れている可能性を考慮する必要があります。
帰国後に注意すべき主な感染症
| 感染症名 | 潜伏期間の目安 | 特徴的な症状 |
|---|---|---|
| ノロウイルス感染症 | 12〜48時間 | 突然の激しい嘔吐・水様下痢、発熱は軽度 |
| サルモネラ感染症 | 6〜72時間 | 嘔吐・下痢・腹痛・発熱38〜39℃ |
| カンピロバクター腸炎 | 2〜5日 | 水様〜血性下痢・強い腹痛・発熱、鶏肉が主な感染源 |
| リステリア感染症 | 3〜70日(幅広) | 発熱・筋肉痛・吐き気、未殺菌チーズやデリ食品が感染源 |
| A型肝炎 | 15〜50日 | 倦怠感・吐き気・黄疸、生牡蠣・生魚介類が感染源 |
帰国後に受診すべき症状の目安
- 帰国後2週間以内に38℃以上の発熱が出現した
- 帰国後2週間以内に血便または黒色便があった
- 帰国後1ヶ月以内に黄疸(皮膚・白目が黄色くなる)が出現した
- 下痢・嘔吐が帰国後3日以上継続している
- 渡航先でノロウイルス感染者と接触した可能性がある
上記に該当する場合は、「海外から帰ってきた」という渡航歴を必ず受診先の医師に伝えてください。 国内の一般診療所では海外感染症を見落とすリスクがあるため、大学病院の感染症科や旅行医学外来(トラベルクリニック)への受診が推奨されます。帰国後発症する輸入感染症は、適切な診断・治療によって重症化を防ぐことができます。
脱水状態の回復確認ポイント
嘔吐・下痢のエピソード後、以下の項目が改善していることを確認してから通常の食事に戻してください。
- 尿の色が薄い黄色(ライトイエロー)に戻っている
- 立ちくらみ・めまいがなくなっている
- 口や舌の乾燥感が消えている
- 6〜8時間ごとに排尿できている
参考文献
-
NHS England. "Vomiting in adults" NHS Inform. https://www.nhsinform.scot/illnesses-and-conditions/stomach-liver-and-gastrointestinal-tract/vomiting-in-adults (最終アクセス:2024年)
-
UK Health Security Agency (UKHSA). "Norovirus: symptoms, transmission, prevention and treatment." https://www.gov.uk/government/collections/norovirus-guidance-data-and-analysis (最終アクセス:2024年)
-
Medicines and Healthcare products Regulatory Agency (MHRA). "Domperidone: risks of cardiac side effects – use now restricted." https://www.gov.uk/drug-safety-update/domperidone-risks-of-cardiac-side-effects (最終アクセス:2024年)
-
World Health Organization (WHO). "Nausea and vomiting in adults." WHO Guidelines Repository. https://www.who.int (最終アクセス:2024年)
-
外務省海外安全情報「イギリス(英国)」. https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2024T054.html (最終アクセス:2024年)
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British National Formulary (BNF). "Hyoscine hydrobromide / Cinnarizine / Dimenhydrinate – prescribing information." https://bnf.nice.org.uk (最終アクセス:2024年)
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Centers for Disease Control and Prevention (CDC). "Travelers' Health – United Kingdom." https://wwwnc.cdc.gov/travel/destinations/traveler/none/united-kingdom (最終アクセス:2024年)
-
在英国日本国大使館. 「医療情報・医療機関情報」. https://www.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular_medical.html (最終アクセス:2024年)
まとめ:イギリスでの吐き気・嘔吐への対処フローチャート
症状発現
│
├── 緊急サイン(血嘔吐・意識障害・激腹痛・点状出血)あり
│ → 即座に999 / A&E
│
├── 準緊急サイン(高熱24時間以上・黄疸・脱水)あり
│ → 111に電話 / ウォークインクリニック
│
└── 軽症(原因明確・水分摂取可・発熱なし)
→ Bootsなどの薬局でOTC薬購入
→ Dioralyte(経口補水塩)で水分補給
→ 乗り物酔い: Kwells / Stugeron / Boots Travel Sickness Relief
→ 休息・安静・消化の良い食事
→ 24時間以上改善なければ111 / ウォークインクリニックへ
イギリスは薬局インフラが整備された国であり、軽症の吐き気・嘔吐であれば現地のBootsやSuperdrugで適切なOTC薬を入手し対処することが十分可能です。しかし、危険サインを見逃さず、必要に応じて迅速に医療機関に相談することが最も重要です。渡航前には海外旅行保険への加入と、乗り物酔い薬・経口補水塩の事前準備を強く推奨します。
免責事項
本記事は情報提供を目的としており、医師による診断・治療の代替となるものではありません。個々の症状・既往歴・服用薬によって適切な対処法は異なります。症状が重篤な場合や不安を感じた場合は、必ず医療専門職に相談してください。本記事に記載の薬剤情報は執筆時点のものであり、最新情報は各製品の添付文書およびMHRAの公式情報をご確認ください。
監修:薬剤師(博士(薬学))