オランダで胃もたれ・胸焼けになったら|現地で買える薬と買い方を薬剤師が解説
オランダはチーズ・バター・フライドポテトを軸にした高脂肪食文化の国です。日本人が短期間で訪れると、慣れない食事と時差・旅行ストレスが重なり、胃もたれや胸焼けを起こすことが珍しくありません。幸いオランダの薬局アクセスは良好で、市街地ならば徒歩圏内に薬局(Apotheek)が見つかり、英語が通じるため薬の購入はそれほど困難ではありません。本記事では現地の食文化・医療環境・入手できるOTC薬の選び方を、薬剤師の視点から詳しく解説します。
オランダで胃もたれ・胸焼けになりやすい理由
食文化による脂質負荷
オランダ料理の特徴は乳製品と揚げ物への依存度が高いことです。エダムチーズ・ゴーダチーズは1切れ(30g)あたり脂質が約9gに達し、観光途中に食べるカース(kaas)サンドイッチを数枚重ねると、日本の食事に慣れた胃腸にとって相当な脂質負荷になります。さらに「パタット(patat)」と呼ばれるフライドポテトにマヨネーズをかけるスタイル、ハーリング(生ニシン)などの脂の多い魚介類も消化に時間がかかり、胃もたれを助長します。
脂質は胃の排出を遅延させるコレシストキニン(CCK)の分泌を促します。高脂肪食が続くと下部食道括約筋(LES)の弛緩が起こりやすくなり、胃酸の逆流——すなわち胸焼け——が生じます。
水質の違い
オランダの水道水は軟水に近く(硬度は地域差があるものの概ね150mg/L前後)、日本の水道水(硬度50mg/L程度)より硬い地域も存在します。特にアムステルダム以外の地域では水質が異なり、腸内細菌叢のバランスが一時的に乱れる場合があります。腸内環境の変化は胃腸の蠕動運動に影響し、膨満感や消化不良に関連することが薬学的にも知られています。
時差・旅行ストレス
日本からオランダへの時差はおよそ7〜8時間(夏時間期間)です。体内時計(概日リズム)のずれは自律神経系を介して胃酸分泌パターンを変化させ、食事と胃酸分泌のタイミングが合わなくなることがあります。また長時間フライト・観光の疲労・言語ストレスは副交感神経を抑制し、胃の運動機能を低下させます。
アルコールとカフェイン
オランダはビール消費量が多く(代表的ブランドのHeineken発祥の地)、観光中に複数杯飲む機会が増えます。アルコールは胃酸分泌を直接促進し、LESを弛緩させるため、胸焼けの典型的な誘因です。また喫茶文化も発達しており、エスプレッソ系コーヒーを普段より多く摂取することでカフェインによる胃酸過多が起きやすい環境が整っています。
感染性胃腸炎リスク
旅行者下痢症(Traveler's Diarrhea)の文脈では、オランダは先進国として衛生状態は良好ですが、生魚(ハーリングの路上販売)や屋台食品を介した軽度の感染性胃腸炎のリスクはゼロではありません。ノロウイルス様の症状(嘔気・軽度の腹部不快感)が旅行者に現れることがあり、これを単純な胃もたれと混同するケースがあります。
重症度判定チェックリスト
自分の症状がどのレベルかを以下で確認し、対応を決めてください。
❶ 緊急受診(今すぐ112または救急外来へ)
以下のいずれか1つでも当てはまる場合は、市販薬での対処を試みず、直ちに緊急番号 112 に電話するか、最寄りの救急外来(Spoedeisende Hulp)を受診してください。
- 吐血(真っ赤な血、またはコーヒーかす様の黒いもの)
- 黒色タール便(上部消化管出血を示す)
- 胸の激痛・締め付け感(特に左肩・顎への放散痛を伴う場合:心筋梗塞の可能性)
- 意識の混濁・失神
- 呼吸困難
- 腹部全体の板のような硬直(腹膜炎の可能性)
❷ 準緊急(24〜48時間以内に一般開業医 GP / Huisartsへ)
- 胃痛・胸焼けが3日間市販薬を使用しても改善しない
- 38.5℃以上の発熱を伴う
- 嘔吐が12時間以上続き水分が摂れない
- 急激な体重減少(1週間で2kg超)
- 嚥下困難(食べ物が詰まる感覚)
- 黄疸(皮膚・白目が黄色くなる)
❸ 経過観察(市販薬で対応可能)
- 脂っこい食事後に始まった胃もたれ・胸焼けで、発症が24時間以内
- 悪心(むかつき)はあるが嘔吐には至っていない
- 発熱・血便・吐血はない
- 水分・軽食は摂れている
- 既往で同様の症状があり、日本で市販薬を使ったことがある
現地薬局で買えるOTC薬(一覧表)
オランダの薬局(Apotheek)は国が規制する調剤薬局で、薬剤師(Apotheker)が常駐しています。以下の製品は2024年時点で現地Apotheekや大型ドラッグストア(Kruidvat、Etos等)での入手実績が知られているものです。価格は目安であり変動します。
| ブランド名 | 有効成分(一般名) | 1回用量 | 価格目安 | 主な入手先 |
|---|---|---|---|---|
| Rennie(レニー) | 炭酸カルシウム680mg+炭酸水素マグネシウム80mg | 1〜2錠、1日3〜4回 | 概ね€3〜5 | Apotheek・Kruidvat・Etos |
| Gaviscon(ガビスコン)液体 | アルギン酸ナトリウム+炭酸水素ナトリウム+炭酸カルシウム | 10〜20mL、食後と就寝前 | 概ね€5〜7 | Apotheek・Etos |
| Gaviscon錠 | アルギン酸ナトリウム系複合 | 2〜4錠、食後と就寝前 | 概ね€4〜6 | Apotheek・Kruidvat |
| Nexium Control(ネキシウム コントロール) | エソメプラゾール20mg | 1カプセル/日(朝食30分前) | 概ね€9〜12(7カプセル) | Apotheek |
| オメプラゾール20mg(ジェネリック各社) | オメプラゾール20mg | 1カプセル/日(朝食30分前) | 概ね€4〜7(14カプセル) | Apotheek |
| ファモチジン10mg(各社OTC) | ファモチジン10mg | 1錠、1日2回(朝・就寝前) | 概ね€5〜7(12錠) | Apotheek |
| Maalox(マアロックス)懸濁液 | 水酸化アルミニウム+水酸化マグネシウム | 10〜20mL、食後1〜3時間後 | 概ね€5〜8 | Apotheek |
各薬の薬学的解説
制酸剤(Rennie・Maalox・Gaviscon) 炭酸カルシウムや水酸化マグネシウムが胃酸を直接中和します。作用発現は服用後5〜15分と最も速く、旅行中の突発的な胸焼けに向いています。ただし効果持続時間は1〜2時間程度と短く、根本的な胃酸分泌の抑制はできません。Gavisconのアルギン酸ナトリウムは胃内容物の上に浮かぶ「ラフト(いかだ)」を形成し、逆流そのものを物理的に防ぐ独自のメカニズムを持ちます。逆流による胸焼けに特に有効です。
H₂ブロッカー(ファモチジン) ヒスタミンH₂受容体を遮断して胃酸分泌を抑制します。作用発現は服用後30〜60分、持続は8〜12時間程度です。制酸剤より効果が持続し、食事前に服用すると予防的効果も期待できます。
プロトンポンプ阻害薬・PPI(オメプラゾール・エソメプラゾール) 壁細胞のプロトンポンプを不可逆的に阻害し、最も強力な胃酸分泌抑制を示します。ただし最大効果発現まで2〜3日かかるため、旅行中の急性症状より「症状が強く3日以上続く」「H₂ブロッカーで不十分」という場面に適しています。連続使用は2週間を目安とし、それ以上継続する場合は医師への相談が推奨されます。ビタミンB12・マグネシウム吸収への影響が長期使用では課題となります。
現地語での症状表現・薬局でのフレーズ集
オランダでは薬剤師・医療スタッフの英語力は概して高く、英語でのコミュニケーションが可能です。オランダ語フレーズを添えるとよりスムーズです。
症状を伝える表現
| 日本語 | 英語フレーズ(発音) | オランダ語フレーズ(発音) |
|---|---|---|
| 胃もたれがあります | I have indigestion.(アイ ハヴ インダイジェスチョン) | Ik heb een zwaar gevoel in mijn maag.(イック ヘップ エン ズワール ヘフール イン マイン マーフ) |
| 胸焼けがあります | I have heartburn.(アイ ハヴ ハートバーン) | Ik heb maagzuur.(イック ヘップ マーフザウル) |
| 食後に胃が痛みます | My stomach hurts after eating.(マイ ストマック ハーツ アフター イーティング) | Mijn maag doet pijn na het eten.(マイン マーフ ドゥート パイン ナー ヘット エーテン) |
| 吐き気がします | I feel nauseous.(アイ フィール ノーシャス) | Ik voel me misselijk.(イック フール メ ミッセレイク) |
| 胃が張った感じがします | My stomach feels bloated.(マイ ストマック フィールズ ブロウティッド) | Mijn buik is opgezet.(マイン バウク イス オプへゼット) |
| 食べ過ぎたようです | I think I overate.(アイ シンク アイ オウバーエイト) | Ik denk dat ik te veel heb gegeten.(イック デンク ダット イック テ フェール ヘップ へへエーテン) |
薬局での購入フレーズ
| 場面 | 英語フレーズ(発音) |
|---|---|
| 胸焼けの薬を求める | Do you have something for heartburn?(ドゥ ユー ハヴ サムシング フォー ハートバーン?) |
| 制酸剤を求める | Can I have an antacid, please?(キャン アイ ハヴ アン アンタシッド プリーズ?) |
| 最も強い胃酸の薬を求める | What's the strongest acid reducer you have?(ワッツ ザ ストロンゲスト アシッド リデューサー ユー ハヴ?) |
| 日本語で書かれた添付文書を希望 | Is there any information in Japanese or English?(イズ ゼア エニー インフォメーション イン ジャパニーズ オア イングリッシュ?) |
| 食後・食前の服用を確認 | Should I take this before or after meals?(シュッド アイ テイク ディス ビフォー オア アフター ミールズ?) |
| 妊婦・授乳中の場合 | Is this safe during pregnancy/breastfeeding?(イズ ディス セーフ デュアリング プレグナンシー/ブレストフィーディング?) |
オランダの医療事情
医療システムの概要
オランダは世界的に評価の高い医療制度を持ちます。公的医療保険(Zorgverzekering)が全住民に義務付けられており、観光・短期滞在の日本人は加入対象外ですが、一般的な開業医(Huisarts:ハウスアーツ)や救急外来での診察は自費で受診できます。
受診の流れ
短期旅行者が体調不良となった場合、まずはホテルのコンシェルジュに相談するのが最も効率的です。紹介された一般開業医(Huisarts)を受診するか、症状が重篤な場合は直接救急外来(Spoedeisende Hulp)へ向かいます。予約なしで受診できる**急患センター(Huisartsenpost)**も夜間・週末に営業しています。
医療費の目安
一般開業医の初診は概ね€80〜150程度(自費)です。救急外来では費用がさらに高くなるため、海外旅行保険への加入と保険証書の携帯が強く推奨されます。多くの保険では緊急医療費がカバーされます。
緊急連絡先・主要医療機関情報
| 種別 | 名称・番号 | 備考 |
|---|---|---|
| 救急全般 | 112 | 救急車・警察・消防 |
| 一般開業医(夜間休日) | 各地 Huisartsenpost | 地域番号案内は局番なし188 |
| アムステルダム大学病院 | Amsterdam UMC | 大学附属病院、救急対応可 |
| アムステルダム・エラスムス病院 | OLVG病院(旧Onze Lieve Vrouwe Gasthuis) | 市内中心部、英語対応可 |
| 在オランダ日本大使館 | +31-70-346-9544 | 邦人援護・医療機関紹介 |
| 日本語医療相談 | 加入保険のサポートデスク(要確認) | 旅行保険付帯サービス |
日本語対応について
オランダには在留邦人向けの日本語医療サービスを提供するクリニックが一部存在しますが、観光地全域に分布しているわけではありません。旅行保険に付帯する「日本語医療アシスタンス」サービスを事前に確認しておくことで、緊急時に日本語での情報提供や通訳付き受診が可能です。
薬局(Apotheek)について
オランダの薬局は調剤薬局と医薬品販売を兼ねており、Apothekerが常駐しています。営業時間は概ね平日8:30〜17:30、土曜午前のみが多く、夜間はDienstapotheek(夜間当番薬局)が対応します。夜間当番は地域ごとにローテーションしており、番号118(または薬局ドアに掲示)で確認できます。ドラッグストアチェーンのKruidvatやEtosでは一部のOTC薬・制酸剤が薬剤師なしでも購入できます。
薬剤師の視点:渡航前準備と現地入手のリスク管理
渡航前に持参を推奨するOTC薬
日本から持参することで言語の壁を回避でき、自分の体質に合った薬を確実に使えます。以下は胃もたれ・胸焼けに対して国内OTCとして入手可能な成分・製品です。
| 日本国内での成分・代表的製品例 | 成分 | 特記事項 |
|---|---|---|
| ガスター10(武田コンシューマーヘルスケア) | ファモチジン10mg | H₂ブロッカー、OTCで入手容易 |
| セルベール整胃錠(塩野義製薬)等 テプレノン配合製品 | テプレノン | 胃粘膜保護成分、消化不良に |
| 大正漢方胃腸薬(大正製薬)等の複合生薬製剤 | 複合生薬(ケイヒ・カンゾウ等) | 胃腸の機能調整 |
| 制酸成分配合の胃薬(各社) | 炭酸水素ナトリウム・水酸化マグネシウム等 | 即効性の中和作用 |
| オメプラゾール20mg(医療用) | オメプラゾール | 国内では処方箋必要。主治医と相談 |
持参に関する注意事項:
- EU・オランダへの医薬品持参は個人使用目的であれば一般的に認められていますが、麻薬・向精神薬成分を含む製品(一部の鎮痛薬・睡眠薬)は事前に日本の厚生労働省への確認および現地税関への申告が必要な場合があります。胃腸薬(制酸剤・H₂ブロッカー・PPI)は通常これらには該当しません。
- 持参量は個人使用の範囲内(90日分程度が目安)とし、大量の持ち込みは避けてください。
- 英文の処方箋や薬剤師の英文説明書を添付しておくと、税関での確認がスムーズです。
現地入手のリスクと対策
オランダのApothekは品質管理が厳しく、正規ルートで販売される医薬品の品質は信頼できます。ただし以下の点に注意してください。
製品名が日本と異なる: 同成分でもブランド名が異なるため、成分名(一般名)を調べておくと薬剤師とのコミュニケーションがスムーズです。例えばファモチジン(famotidine)と告げれば、薬剤師が適切な製品を案内してくれます。
用量表示の単位確認: EUの製品は用量がmg単位で明記されています。日本製品と同成分でも規格が異なる場合があるため、購入時に必ず薬剤師に確認してください。
インターネット購入は避ける: 旅行中に偽造医薬品を含むリスクのあるオンラインサイトから購入することは避けてください。正規のApothekやKruidvat・Etosを利用してください。
避けるべき成分・選択に注意が必要な薬
胃もたれ・胸焼け時に注意が必要な成分
NSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬) イブプロフェン・アスピリン・ジクロフェナクなどのNSAIDsは胃粘膜のプロスタグランジン産生を抑制し、胃粘膜防御機能を低下させます。すでに胃酸過多・胃もたれがある状態での服用は症状を悪化させる可能性があります。頭痛など別の症状を同時に治療する際には、アセトアミノフェン(paracetamol)の方が胃への負担が少なく適切です。
アスピリン(高用量) オランダでもアスピリン製品は容易に入手できますが、500mg以上の通常用量を消化器症状がある状態で服用することは推奨されません。
アルコールを含む製品 液体製剤の中には微量のアルコールを含むものがあります。気になる場合は購入時に「Is this alcohol-free?(イズ ディス アルコール フリー?)」と確認してください。
帰国後の観察ポイントと輸入感染症の見分け方
旅行から帰国後も症状が続く場合や、帰国後に新たな症状が出現した場合は、旅行先・食べたものを医師に伝えた上で受診することが重要です。
注意すべき輸入感染症(消化器症状を呈するもの)
| 感染症 | 潜伏期間の目安 | 特徴的な症状 | 対応 |
|---|---|---|---|
| 細菌性食中毒(サルモネラ・カンピロバクター等) | 6〜72時間 | 下痢・腹痛・発熱、血便の場合あり | 内科・感染症科受診 |
| ノロウイルス感染 | 24〜48時間 | 急激な嘔吐・下痢・微熱 | 水分補給・安静、症状強ければ内科 |
| A型肝炎 | 2〜6週間 | 黄疸・倦怠感・食欲不振・褐色尿 | 内科・感染症科 至急受診 |
| ランブル鞭毛虫症(ジアルジア) | 1〜3週間 | 慢性の下痢・脂肪便・鼓腸・体重減少 | 感染症科・寄生虫専門 |
帰国後に受診が必要な症状チェック
帰国から2〜4週間以内に以下の症状が現れた場合は、旅行歴(オランダ滞在・食べたもの・水の摂取状況)を医師に伝えて受診してください。
- 下痢・軟便が1週間以上続く
- 黄疸(皮膚や白目が黄色い)
- 38℃以上の発熱が2日以上続く
- 10%以上の体重減少
- 食欲が全くない状態が続く
市販胃腸薬の使用を中止すべきタイミング
帰国後も同じ市販薬を漫然と使い続けることは適切ではありません。PPIを2週間使用しても症状が改善しない場合、または制酸剤の使用頻度が増加している場合は、胃潰瘍・胃食道逆流症(GERD)・ヘリコバクター・ピロリ感染症などの基礎疾患が存在する可能性があります。消化器内科での内視鏡検査を含む精査が推奨されます。
参考文献
-
World Health Organization (WHO). "Travellers' Health." WHO International Travel and Health. https://www.who.int/publications/i/item/9789240044951(2024年版)
-
Centers for Disease Control and Prevention (CDC). "Travelers' Diarrhea." CDC Yellow Book 2024. https://wwwnc.cdc.gov/travel/yellowbook/2024/preparing/travelers-diarrhea
-
外務省海外安全情報. 「オランダ 危険情報・感染症危険情報」. https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_156.html
-
European Medicines Agency (EMA). "Over-the-counter medicines in the EU." https://www.ema.europa.eu/en/human-regulatory-overview/market-authorisation/medicines-otc
-
Medicines Evaluation Board Netherlands (CBG-MEB). "Registered medicines in the Netherlands." https://www.cbg-meb.nl/english
-
日本消化器病学会. 「胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021(改訂第3版)」. 南江堂, 2021.
-
Koop, A.H. & Bhala, N. "Management of functional dyspepsia and GERD." BMJ Best Practice, 2023. https://bestpractice.bmj.com/topics/en-gb/112
-
KNMP(Royal Dutch Pharmacists Association). "Geneesmiddeleninformatie voor patiënten." https://www.knmp.nl
まとめ:オランダでの胃もたれ・胸焼けへの対処フロー
- 症状発現直後(軽症):食事を控え、水分補給。制酸剤(Rennie・Gaviscon)を最寄りのKruidvat・Etos・Apotheekで購入。
- 症状が数時間〜1日続く(中等症):H₂ブロッカー(ファモチジン)またはGavisconを使用。高脂肪食・アルコール・カフェインを避ける。
- 2〜3日改善しない(やや重症):Apotheekでオメプラゾール等PPIを購入。薬剤師に相談の上、症状を正確に伝える。
- 緊急症状(吐血・激しい胸痛・黒色便等):市販薬対応を中止し、即112に電話または救急外来へ。
- 帰国後も症状継続:旅行歴を医師に伝えて消化器内科受診。輸入感染症の可能性も含め精査を。
免責事項
本記事は薬学的・一般的な健康情報の提供を目的としており、個人の医学的診断・治療の代替となるものではありません。症状の程度・個人の既往歴・服用中の薬剤によって適切な対処法は異なります。具体的な治療方針については必ず医師または薬剤師にご相談ください。記載している薬剤の価格・入手可能性は時期・地域によって変動します。現地での購入時は必ず薬剤師に確認してください。
監修:薬剤師(博士(薬学))