エボラ・ブンディブギョウイルスの診断検査がWHOの緊急使用リストに登録

エボラ・ブンディブギョウイルス診断検査の緊急承認

WHO(世界保健機関)は2026年7月2日、エボラ・ブンディブギョウイルス(BDBV)の初の分子診断検査を緊急使用リスト(EUL)に登録しました。本検査は血液サンプル中のウイルスの遺伝子物質を検出し、感染を迅速かつ正確に確認できます。

流行の現状

2026年5月17日、WHO事務局長がコンゴ民主共和国でのBDBVによるエボラ出血熱アウトブレイクを国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)として宣言しました。ウガンダへの波及も確認されています。

現在、コンゴ民主共和国単独で1,406例の確定患者と438例の死亡が報告されており、歴史上最大規模のBDBV関連アウトブレイクとなっています。

診断検査体制の強化

WHOおよびアフリカ疾病予防管理センター(Africa CDC)の支援により、検査能力が大幅に拡大されました:

  • 以前:限定的な施設(主にキンシャサとゴマの2拠点)での1日200~400件
  • 現在:被害地域全体に10の検査室ネットワークを構築、1日2,000件以上の検査能力

国際協力と次のステップ

WHOおよびAfrica CDCは、PATH、FIND、CHAI、Unitaidらと協力し、共同検証プラットフォームを構築中です。分子検査、迅速分子検査、抗原迅速診断検査など複数の診断製品の性能評価を実施し、アウトブレイク環境での臨床証拠を生成していきます。

ブンディブギョウイルス病について

BDBVは、ヒトで大規模アウトブレイクを引き起こすことが知られる3つのエボラウイルス種の一つです。動物から人間へ、そして人間同士での飛沫・接触感染を引き起こします。症状は重篤で、致命的となる場合があります。

薬剤師メモ 本ニュースは診断検査の承認に関する情報です。治療法や予防法については確立した標準的治療法が限定的であるため、感染が疑われる場合は速やかに医療機関で専門医の診察を受けてください。渡航者は感染地域への不要不急の移動を避け、接触予防対策の徹底が重要です。

出典(一次情報)

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