CDC渡航勧告の概要(レベル2・強化予防策)
CDC(米国疾病予防管理センター)は2026年8月28日、コンゴ民主共和国(DRC)およびウガンダを対象に、ブンディブギョ型エボラウイルス病(Bundibugyo virus disease, BVD)の流行に関する渡航健康情報「Level 2 – Practice Enhanced Precautions(強化予防策の実施)」を掲載しました。
CDCの記載によれば、対象はウガンダ全土、およびDRCのうち今回のアウトブレイクの影響を受けていない州への渡航で、強化された予防策が推奨されています(流行地域そのものについては、より強い水準の注意喚起が別途示される場合があります)。
旅行者が確認すべきポイント
- 原文・最新版を必ず確認:状況は流動的です。出発前に CDCの該当ページ と、日本の外務省海外安全ホームページ・厚生労働省検疫所(FORTH)の情報を併せて確認してください。
- 接触を避ける:CDCは一般に、エボラウイルス病の流行地では、発症者・死亡者の体液との接触、葬儀・埋葬の慣習への参加、野生動物(コウモリ・霊長類)やその生肉の取り扱いを避けることを推奨しています。
- 医療機関の受診歴:現地の医療施設や診療所への不要な立ち入りを避けることも助言されています。
- 帰国後の体調変化:発熱、強い疲労感、筋肉痛、頭痛、のどの痛み、嘔吐・下痢などが出た場合は、自己判断で動かず、事前に電話連絡のうえ医療機関・保健所に渡航歴を伝えて相談してください。
ワクチンについて
ブンディブギョ型はエボラウイルス属のうちザイール型とは異なる種であり、既存のエボラワクチン(ザイール型向け)の適応や有効性は型によって異なります。渡航者一般への接種可否は公的機関の判断に従ってください。
薬剤師メモ 本記事はCDC公表情報の要約であり、診断・治療の助言ではありません。エボラウイルス病に市販薬での予防・自己治療はなく、「予防=曝露を避けること」が基本です。薬剤師の立場からの実務的な補足として、(1) 常用薬は手荷物に余裕を持たせ、英文の薬剤情報(一般名・用量)を携帯する、(2) 発熱時の解熱鎮痛薬は自己判断で連用せず、渡航歴を伝えて受診する、(3) 海外旅行保険の医療搬送補償の範囲を出発前に確認する、の3点をおすすめします。渡航前相談は、トラベルクリニックや検疫所の渡航外来をご利用ください。