CDCが「Level 1 - Global Dengue」を更新
米国CDCは2026年10月2日付で、世界各地のデング熱に関する渡航注意情報(Level 1:通常の予防策を実施)を更新しました。デング熱は多くの地域で通年リスクがあり、2〜5年ごとに大きな流行が起こる傾向があるとされています。
CDCが挙げている対象国・地域には、以下が含まれます。
- アジア:ベトナム、カンボジア、マレーシア、スリランカ、バングラデシュ、モルディブ
- 中南米・カリブ:コロンビア、ボリビア、コスタリカ、キューバ、エクアドル(ガラパゴス諸島を含む)、パナマ
- アフリカ・太平洋:ケニア、マーシャル諸島、バヌアツ
このほか、東南アジアや南アジアの周辺国でも流行が報告されることがあるため、渡航前に最新の国別情報を確認してください。
基本は「蚊に刺されない」こと
デング熱を媒介するネッタイシマカ・ヒトスジシマカは日中(特に朝夕)に活動します。CDCが推奨する予防策は次のとおりです。
- 有効成分登録済みの虫よけ剤を露出部に使用する
- 長袖・長ズボンなど肌の露出を減らす服装にする
- 網戸・エアコンのある宿泊施設を選ぶ、または蚊帳を使う
- 衣類やギアへのペルメトリン処理を検討する(皮膚には使用しない)
薬剤師メモ 虫よけ剤は濃度により効果の持続時間が変わります。日本国内ではディート(最大30%)やイカリジン(最大15%)の製品が入手でき、小児への使用可否は製品ごとの添付文書・使用上の注意に従ってください。日焼け止めと併用する場合は、日焼け止めを先に塗り、乾いてから虫よけ剤を重ねるのが一般的な使い方です。 なお、帰国後も含め発熱時の解熱鎮痛薬の選択には注意が必要とされています。デング熱が疑われる状況での薬剤選択は自己判断せず、必ず医師・薬剤師にご相談ください。 デング熱ワクチンについては接種対象が限定されており、適応は国・製品ごとに異なります。渡航前にトラベルクリニックで個別に確認するのが確実です。
症状が出たら
発熱、強い頭痛、眼窩痛、筋肉痛・関節痛、発疹、吐き気などが典型的です。渡航中または帰国後2週間以内にこれらが出た場合は、渡航歴を伝えて速やかに医療機関を受診してください。腹痛の持続、繰り返す嘔吐、歯茎や鼻からの出血、ぐったりするなどの症状は重症化のサインとされ、緊急の受診が必要です。
詳細はCDCの原文および厚生労働省・FORTHの情報をご確認ください。本記事は一般的な情報提供であり、個別の診断・治療の代替にはなりません。