CDC:コロンビアで黄熱の症例が増加(レベル2)
米国疾病対策センター(CDC)は2026年10月16日、コロンビアで黄熱(yellow fever)の報告数が増加しているとして、渡航情報を**レベル2(Practice Enhanced Precautions/予防強化)**に設定しました。黄熱は蚊が媒介するウイルス性疾患で、発熱・頭痛・筋肉痛などから、一部で黄疸や出血症状を伴う重症例に至ることが知られています。
CDCが示している主な注意点
- 渡航前のワクチン接種の検討:CDCは、黄熱リスク地域へ渡航する生後9か月以上の人に黄熱ワクチン接種を推奨しています。接種から効果が得られるまで時間を要するため、出発の少なくとも10日前までの接種が目安とされています。
- 蚊に刺されない工夫:虫よけ剤の使用、長袖・長ズボン、宿泊先の網戸・エアコン・蚊帳の活用。媒介蚊は日中に活動するものも含まれます。
- 渡航後の体調変化:帰国後に発熱などが出た場合は、渡航歴を医療機関に必ず伝えることが重要です。
日本から渡航する場合の実務
日本では黄熱ワクチンは検疫所や一部の指定医療機関で、予約制で接種されます。接種記録は国際予防接種証明書(いわゆるイエローカード)として発行され、コロンビアおよび周辺国の入国・乗り継ぎ要件として提示を求められる場合があります。最新の要件は在外公館・渡航先当局の情報で確認してください。
薬剤師メモ 黄熱ワクチンは生ワクチンのため、妊娠中・授乳中、免疫抑制状態(抗がん剤、生物学的製剤、高用量ステロイドなど)、胸腺疾患の既往、生後9か月未満、重度の卵アレルギーなどでは接種の可否を個別に判断する必要があります。該当する方は「接種できない」と自己判断せず、渡航外来や検疫所で医師に相談してください。免疫抑制薬を服用中の方は、お薬手帳を持参すると判断がスムーズです。また、他の生ワクチン(麻しん風しん混合など)とのスケジュール調整が必要になることもあるため、出発の1〜2か月前から準備を始めると安心です。虫よけ剤はディート(DEET)やイカリジン配合製品が広く使われており、日焼け止めと併用する場合は日焼け止めを先に塗るのが一般的です。
本記事はCDCの公開情報をもとにした要約であり、診断・治療・接種の可否を判断するものではありません。個別の判断は必ず医師・薬剤師にご相談ください。
出典:CDC Travelers' Health, "Level 2 – Yellow Fever in Colombia"(2026年10月16日)