CBD(カンナビジオール)はイスラエルに持って行ける?
CBD(カンナビジオール)は製品に残留するTHCの許容上限が国ごとに異なり、出発国で合法な製品が渡航先では違法になりうるため、国単位での確認が必須です。イスラエルについても同じ前提で準備してください。
なぜCBD(カンナビジオール)は国によって扱いが変わるのか
CBD自体ではなく「製品に残留するTHC」が各国の合法性判断を分ける。THCの許容上限(0%/0.2%/0.3%)が国ごとに違い、出発国で合法な製品が到着国では違法になる。中東・東南アジアの一部では痕跡量でも重大な処分の対象になり、旅行者の逮捕事例が報告されている。成分分析証明書(COA)がないまま持ち込むのが最も危険。
条約の附表に載っている成分は、治療目的の携帯であっても入国時に「規制物質を持ち込む行為」として 扱われます。自国での販売区分(OTCか処方薬か)は、渡航先での判断とは別物だと考えてください。
CBD(カンナビジオール)について
成分(INN): cannabidiol
日本ブランド: (THC含有はNG、純CBDは流通)
海外ブランド: Charlotte's Web・Lazarus Naturals
CBDは合法でもTHC痕跡で禁止国の税関で止まる事例多数。シンガポール・UAE・日本は厳格。EU・米国・カナダは比較的寛容。
作用機序
カンナビノイド受容体CB1・CB2への直接的な作動作用は弱く、内因性カンナビノイド系の調整、5-HT1A受容体、TRPV1チャネルなど複数の標的に作用する多面的な成分。THCのような精神作用(陶酔)は示さない。
薬物動態(渡航中の服用間隔を考えるうえで)
経口では初回通過効果が大きくバイオアベイラビリティが低い。半減期は18〜32時間と長い。CYP3A4・CYP2C19を阻害するため他剤の血中濃度を上げる。
渡航中に問題になりやすい相互作用
- クロバザム: 血中濃度が大幅に上昇(併用時は減量が必要)
- ワルファリン: INR上昇の報告
- CYP3A4・CYP2C19で代謝される薬全般: 濃度上昇の可能性
旅行中は普段飲まない薬(時差対策の睡眠薬、乗り物酔い止め、現地で買った鎮痛薬)が加わりやすく、 相互作用は自宅にいるときより起きやすくなります。お薬手帳の英訳またはスマートフォンの写真を 持っておくと、現地の薬剤師・医師に確認してもらえます。
副作用・使用上の注意
- 傾眠・食欲変化・下痢
- 高用量で肝機能値上昇
- 製品の実際の含量表示が不正確な例が多い
イスラエルで入手しやすい代替成分
- 目的(睡眠・痛み・不安)に応じて、渡航先で合法性が確定している成分に置き換える方が安全
海外の薬局では商品名ではなく成分名(cannabidiol)で伝えるのが確実です。 同じ成分でも国によって商品名が変わるため、商品名だけを頼りにすると別の成分を渡されることがあります。
イスラエルの規制を確認する窓口
医薬品規制当局: 保健省医薬品管理局
正式名称: Pharmaceutical Administration, Ministry of Health(MOH)
当サイトの判定は薬剤師が整理した参考情報です。次のいずれかで最新の一次情報を確認してください。
- 保健省医薬品管理局(MOH)の公表情報
- イスラエルの在日大使館・総領事館(日本語で問い合わせられる場合があります)
- イスラエルの税関当局が公表する旅行者向けの持ち込みルール
- 長期滞在・処方薬の大量携帯であれば、渡航前に主治医と薬剤師に相談
英文の処方箋・診断書に入れておく項目
要確認の成分でも、量が多い場合や乗り継ぎ国の規制が厳しい場合は書類を求められることがあります。次の項目を用意しておくと確実です。
- 患者本人の氏名(パスポートの綴りと一致させる)と生年月日
- 診断名または治療目的
- 一般名(cannabidiol)での成分名。商品名だけでは各国の担当者が判断できません
- 1日量・1回量・用法と、携帯する総量(滞在日数に見合う量であること)
- 処方医の署名・連絡先・医療機関名
- 処方ラベルの付いた元の容器のまま携帯すること(詰め替えない)
イスラエルでCBD(カンナビジオール)を飲むときの水
水道水の飲用: おおむね飲用可
硬度: 250 mg/L(超硬水/180 mg/L 以上)
カルシウム: 65 mg/L / マグネシウム: 20 mg/L
水道水は飲用可。ただし硬度は欧州並みに高い。
現地でよく見るボトル水: Mei Eden(200 mg/L・硬水)、Neviot(100 mg/L・軟水)
硬水のカルシウム・マグネシウムは、テトラサイクリン系やニューキノロン系の抗菌薬、 ビスホスホネート、レボチロキシンなど一部の薬とキレートを作って吸収を落とします。CBD(カンナビジオール)自体はその影響を受ける成分ではありませんが、これらを併用しているなら軟水のボトル水で服用してください。
イスラエルで症状が出たときに現地で買えるもの
CBD(カンナビジオール)を持ち込めるかどうかとは別に、現地で症状が出たときに何を買えるかを知っておくと 計画が崩れにくくなります。イスラエルの症状別ガイドに、現地で入手できる成分と商品名をまとめています。
イスラエルの他の渡航準備情報
CBD(カンナビジオール)の扱いが特に分かれる国
※ 規制は予告なく変更されます。最終確認はイスラエルの大使館・税関・公的医薬品規制機関の最新情報を必ずご確認ください。 本判定は薬剤師監修の参考情報であり、法的助言ではありません。診断・治療方針の決定は医師の領域です。