スペインでアレルギーになったら|現地で買える薬と買い方を薬剤師が解説
スペインはヨーロッパ有数の薬局インフラを持つ国であり、主要都市はもちろん地方の小都市にも**Farmacia(ファルマシア)**が充実しています。軽症のアレルギー症状であれば、現地のOTC(一般用医薬品)で十分に対処できることがほとんどです。しかし、初めて海外でアレルギー症状を経験する場合、どの薬を選ぶべきか、どのように薬剤師に伝えるかに戸惑うことも多いでしょう。
本記事では、博士(薬学)取得・薬剤師の立場から、スペインでのアレルギー症状の原因と対処法を、現地で実際に入手できる薬の情報、スペイン語での伝え方、重症度の見極め方まで詳しく解説します。
スペインでアレルギーが起きやすい理由|原因の解説
気候・植生によるアレルゲン
スペインは地中海性気候と半乾燥性気候が混在する広大な国土を持ち、花粉症リスクが特に高い地域として欧州アレルギー・臨床免疫学会(EAACI)のデータにも繰り返し登場します。
最も大きな問題となるのが、オリーブ(Olea europaea)の花粉です。スペインはオリーブ油の生産量で世界トップクラスを誇り、アンダルシア地方(グラナダ、セビリア周辺)からカスティーリャ・ラ・マンチャにかけてオリーブ農園が広大に広がっています。開花期は概ね4月下旬〜6月上旬に集中し、この時期の花粉飛散量は日本のスギ花粉シーズンと比較してもひけをとらない規模になる地域があります。
次いで問題となるのがイネ科(Gramíneas)の花粉です。地中海沿岸から内陸部の草原地帯にかけて、5月〜7月にかけて広域に飛散します。さらにプラタナス(街路樹として都市部に多い)やシプレス(イトスギ)の花粉は冬〜春の早い時期(12月〜3月)から飛散するため、通年アレルギーとして症状が続く場合もあります。
食物アレルゲン
スペイン料理はナッツ類の使用頻度が非常に高い点が特徴的です。アーモンドはトルタやマジパン菓子に、ピスタチオやヘーゼルナッツはソースや惣菜に混入していることがあります。タパスのピンチョスにもナッツが添えられることが多く、ナッツアレルギーのある方は特に要注意です。また、甲殻類(エビ、カニ)や軟体動物(イカ、タコ)は地中海料理の主役格であり、意図せず摂取してしまうリスクがあります。
旧市街の建築とハウスダスト
バルセロナ旧市街(ゴシック地区)、マドリードのラ・ラティーナ地区、グラナダのアルバイシン地区など、スペインの歴史的市街地は石造り・レンガ造りの古い建築が集まっており、内部の湿度管理が不十分な場合にカビ(Cladosporium、Alternaria等)やダニが繁殖しやすい環境になっています。日本と異なり床暖房が少なく、冬場は石造りの壁が結露しやすいため、アレルギー持ちの旅行者には旧市街のホステルや安宿より、新築系のホテルや空調設備が整った宿の選択が賢明です。
大気汚染
マドリードやバルセロナなどの大都市では、車の排気ガスに含まれる**PM2.5や二酸化窒素(NO₂)**が気道アレルギーを悪化させる要因となっています。特に真夏(7〜8月)の高温期は気温逆転現象により汚染物質が地表付近に滞留しやすく、花粉症や喘息症状のある方は外出時にマスク着用を検討してください。
重症度判定チェックリスト
アレルギー症状への対応は、まず重症度を正しく判断することから始まります。以下の3段階を目安に行動してください。
🟢 経過観察(薬局のOTC薬で対応可能)
- くしゃみが続く、鼻水が透明でサラサラしている
- 目がかゆい・充血している(視力は正常)
- 軽い鼻づまり(呼吸は維持できている)
- 皮膚のかゆみ・軽度の蕁麻疹(限局的、範囲が狭い)
- 症状が出始めて数時間以内で軽快傾向にある
→ 現地のFarmaciで抗ヒスタミン薬を購入し、1〜2日様子をみてください。
🟡 準緊急(診察を推奨、当日中に受診)
- 鼻づまりが強く、口呼吸を強いられる
- 目が腫れている(まぶたの浮腫)
- 皮膚の蕁麻疹が体の複数部位に広がっている
- 下痢・嘔吐を伴う(食物アレルギー疑い)
- 市販薬を服用したが2〜3時間経っても改善しない
- 発熱を伴う(感染症との鑑別が必要)
→ 近くのクリニック(Centro de Salud)または私立診療所での診察をおすすめします。
🔴 緊急受診(直ちに112番へ連絡)
- 口・唇・喉・舌の腫れ(血管性浮腫 Angioedema)
- 呼吸が苦しい、喉がしめつけられる感覚
- ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音(喘鳴)
- 全身に急速に広がる蕁麻疹+その他の症状
- 血圧低下を示すめまい・失神・立ちくらみ
- 意識の混濁・錯乱
- 動悸・胸部圧迫感
→ これらはアナフィラキシーの兆候です。自力移動せず、直ちに112番(欧州共通緊急番号)に電話してください。エピネフリン自己注射器(エピペン)を携帯している方はすぐに使用し、その後も必ず救急対応を受けてください。
現地薬局で買えるOTC薬一覧
スペインのFarmaciはOTC医薬品の品揃えが豊富で、薬剤師が常駐しています。以下に代表的な抗アレルギー薬を示しますが、製品名は市場の変動により取り扱いが変わる場合があります。成分名(一般名)で薬剤師に相談するのが最も確実です。
| ブランド名 | 有効成分(一般名) | 1回用量 | 価格目安 | 主な入手先 |
|---|---|---|---|---|
| Clarityne(クラリティン) | ロラタジン 10mg | 1日1回 1錠 | 概ね5〜10ユーロ(7錠入) | 全国のFarmacia |
| Aerius(エリウス) | デスロラタジン 5mg | 1日1回 1錠 | 概ね8〜14ユーロ(10錠入) | 全国のFarmacia |
| Reactine / Zyrtec(リアクティン/ジルテック) | セチリジン塩酸塩 10mg | 1日1回 1錠 | 概ね5〜9ユーロ(7錠入) | 全国のFarmacia |
| Telfast(テルファスト) | フェキソフェナジン塩酸塩 120mg または 180mg | 1日2回(120mg)または1日1回(180mg) | 概ね10〜15ユーロ(10錠入) | 大型Farmacia、都市部中心 |
| Polaramine(ポラミン) | デキスクロルフェニラミンマレイン酸塩 2mg または 6mg(徐放) | 用量は規格による(添付文書参照) | 概ね4〜8ユーロ | 全国のFarmacia |
| Frenadol複合製剤 | 複数成分配合(抗ヒスタミン薬+充血除去薬等) | 用量は製品による | 概ね5〜10ユーロ | 全国のFarmacia |
| Beconase / Rhinocort 等点鼻薬 | ベクロメタゾンまたはブデソニド(ステロイド) | 各鼻腔に1〜2噴霧/回 | 概ね8〜15ユーロ | 全国のFarmacia |
薬剤師からのアドバイス:Clarityne(ロラタジン)、Aerius(デスロラタジン)、Reactine/Zyrtec(セチリジン)はいずれも第二世代抗ヒスタミン薬で非鎮静性または低鎮静性のため、旅行中の使用に適しています。セチリジンはまれに眠気が出る方がいるため、ドライブや集中作業がある場合はロラタジンまたはデスロラタジンが第一選択として推奨されます。Polaramine(デキスクロルフェニラミン)は第一世代であり眠気・口渇が強く出やすいため、旅行中の常用は避けてください。
現地語での症状表現と薬局フレーズ
スペインでは多くの薬剤師が英語を理解できますが、スペイン語で伝えることでよりスムーズに対応してもらえます。以下のフレーズを活用してください。
症状を伝える単語集
| 日本語 | スペイン語 | 発音の目安 |
|---|---|---|
| アレルギー | Alergia | アレルヒア |
| 花粉症 | Alergia al polen | アレルヒア アル ポレン |
| くしゃみ | Estornudos | エストルヌドス |
| 鼻水 | Moco / Rinorrea | モコ / リノレア |
| 鼻づまり | Congestión nasal | コンヘスティオン ナサル |
| 目のかゆみ | Picazón en los ojos | ピカソン エン ロス オホス |
| 皮膚のかゆみ | Picazón en la piel | ピカソン エン ラ ピエル |
| 蕁麻疹 | Urticaria | ウルティカリア |
| 喉のかゆみ | Picazón en la garganta | ピカソン エン ラ ガルガンタ |
| 目の充血 | Ojos rojos | オホス ロホス |
| 眠くならない | Sin somnolencia | シン ソムノレンシア |
| 抗ヒスタミン薬 | Antihistamínico | アンティイスタミニコ |
| 点鼻薬 | Spray nasal | スプレイ ナサル |
| 目薬 | Colirio | コリリオ |
薬局での会話フレーズ
基本の伝え方
Tengo alergia. ¿Puede ayudarme? (テンゴ アレルヒア. プエデ アユダルメ?) 「アレルギーがあります。助けていただけますか?」
症状を具体的に伝える
Tengo estornudos, congestión nasal y picazón en los ojos. (テンゴ エストルヌドス、コンヘスティオン ナサル イ ピカソン エン ロス オホス) 「くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみがあります。」
眠気を避けたい場合
Prefiero un antihistamínico sin somnolencia, por favor. (プレフィエロ ウン アンティイスタミニコ シン ソムノレンシア、ポル ファボル) 「眠気が出ない抗ヒスタミン薬をお願いします。」
成分名で指定する場合(英語でも可)
¿Tiene cetirizina o loratadina? (ティエネ セティリシナ オ ロラタジナ?) 「セチリジンかロラタジンはありますか?」
英語で伝える場合:
Do you have cetirizine or loratadine tablets?(ドゥ ユー ハヴ セティリジン オア ロラタジン タブレッツ?)
子ども用を求める場合
¿Tiene algo para niños?(ティエネ アルゴ パラ ニニョス?) 「子ども用のものはありますか?」
現地の医療事情
公的医療機関(Centro de Salud)
スペインは国民保健サービス(Sistema Nacional de Salud)を持ち、EU加盟国の国民に対しては公的医療が提供されます。日本人旅行者はEHICカード(欧州健康保険カード)を持たないため、原則として公的医療は有料となります。旅行保険の加入が強く推奨されます。
公立のプライマリケア診療所は**Centro de Salud(センツロ デ サルード)**と呼ばれ、事前予約が基本ですが、緊急対応はUrgencias(ウルヘンシアス)窓口で受け付けています。
私立クリニック・診療所
都市部(マドリード、バルセロナ、バレンシア、セビリア等)には英語対応可能な私立クリニックが多く、予約なしで受診できる場合もあります。診察料は目安として概ね50〜120ユーロ程度になることが多いですが、保険適用で戻ってくる場合があります(保険の内容により異なります)。
緊急時・救急医療
| 対応内容 | 連絡先・場所 |
|---|---|
| 救急全般(警察・消防・救急) | 112(欧州共通緊急番号、24時間、英語対応可) |
| 病院救急外来 | Urgencias(ウルヘンシアス) の案内板を目印に |
| 救急病院(マドリード) | Hospital Universitario La Paz 等(主要公立病院) |
| 救急病院(バルセロナ) | Hospital Clínic de Barcelona 等 |
| 旅行保険ホットライン | 加入保険証の緊急連絡先番号 |
日本語対応について
スペインに常駐の日本語対応医療機関は限られており、常時日本語診察が保証されているクリニックは数少ないのが現状です。在スペイン日本国大使館(マドリード)が医療機関リストを提供している場合があるため、渡航前に在スペイン日本国大使館のウェブサイトを確認してください。通訳サービスを提供する旅行保険(クレジットカード付帯保険を含む)に加入しておくと、緊急時に電話通訳を利用できる場合があります。
薬剤師の視点|渡航前準備・持参推奨OTC・現地入手のリスク
渡航前に準備すべきこと
既往歴・アレルゲンの記録を英語またはスペイン語で携帯することを強くおすすめします。特に食物アレルギーがある場合は、アレルゲンをスペイン語で書いたカードを用意しておくと、レストランでの誤食リスクを大幅に減らせます。
アナフィラキシーリスクがある方は、必ず**エピネフリン自己注射器(エピペン等)**を渡航前に医師に処方してもらい、携帯してください。日本の保険診療で処方を受けた後、スペインでは緊急時以外に再処方を受けることは難しく、入手も容易ではありません。
日本から持参を推奨するOTC薬
| 日本製品名 | 有効成分(一般名) | 規格 | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| アレグラFX | フェキソフェナジン塩酸塩 | 60mg | 1日2回服用、非鎮静性 |
| アレジオン20 | エピナスチン塩酸塩 | 20mg | 1日1回、抗ヒスタミン+抗アレルギー |
| ザイザルコーワ | レボセチリジン塩酸塩 | 2.5mg | 強力だが眠気に注意 |
| ストナリニS | フェキソフェナジン塩酸塩 | 60mg | アレグラFXと同成分系 |
注意:日本のOTC抗アレルギー薬を持参する場合、元のパッケージ・添付文書をそのまま持参してください。個人使用量(概ね1〜2か月分を目安)に留めることが推奨されます。スペイン入国時に医薬品の持ち込みに関する申告義務は通常ありませんが、大量持参は疑義を招く場合があります。
現地入手のリスクと注意点
スペインのFarmaciは原則として薬剤師が駐在しており、偽造品リスクは非常に低い安全な購入先です。ただし、以下の点に注意してください。
- オンラインや無許可販売業者からの購入は避ける:スペインでもインターネット上の無許可業者による偽造品・品質不明品の流通が報告されています。正規のオンライン薬局はスペイン政府が認可したもので、スペイン医薬品庁(AEMPS)の公式サイトで確認できます。
- 緑の十字マーク(Cruz Verde)が目印:正規のFarmaciは緑(または白)の十字マークを掲げています。
- 第一世代抗ヒスタミン薬の購入は慎重に:Polaramine等のデキスクロルフェニラミン系製品は即効性がありますが、眠気・口渇・認知機能への影響が強く、旅行中の観光や運転には適しません。
- 充血除去薬(プソイドエフェドリン等)配合製品の長期使用に注意:鼻づまりへの即効性はありますが、7日以上の連用で薬物性鼻炎(リバウンド性鼻閉)を引き起こすリスクがあります。
帰国後の観察ポイント
スペインから帰国後に注意すべき症状
スペインはマラリアや黄熱などの熱帯感染症の流行地ではありませんが、以下の点は帰国後も継続して観察してください。
花粉症・アレルギー症状が帰国後も続く場合
スペインで初めて発症したアレルギー症状は、帰国後に日本の花粉・アレルゲンと交差反応して症状が持続することがあります。帰国後2週間以上症状が続く場合は、日本の耳鼻咽喉科・アレルギー科への受診を検討してください。スペインのオリーブ花粉アレルギーはブタクサやイネ科と交差反応することがあるため、新たに感作(アレルギーを獲得)した可能性を医師に伝えると診療に役立ちます。
帰国後に受診を急ぐべき症状
| 症状 | 考えられる原因 | 受診先 |
|---|---|---|
| 38℃以上の発熱が続く | 感染症(インフルエンザ等) | 内科・感染症科 |
| 皮膚に赤い地図状の発疹 | アレルギー反応・感染症 | 皮膚科・内科 |
| 蕁麻疹が繰り返し出現 | 慢性蕁麻疹・食物アレルギー | アレルギー科・皮膚科 |
| 呼吸困難・喘鳴が続く | アレルギー性喘息の発症 | 呼吸器科・アレルギー科 |
| 顔・唇の腫れが繰り返す | 遺伝性血管性浮腫(HAE)等 | アレルギー科・内科 |
帰国後の受診の際に伝えること
- 渡航先(スペイン)と渡航期間
- 滞在中に食べたもの(特にナッツ類・魚介類)
- 現地で服用した薬の名前と成分
- 症状が出た状況(屋外か屋内か、食後か否か等)
これらの情報を事前にメモしておくと、国内の医師に状況を的確に伝えられます。
避けるべき成分と購入場所について
旅行中に避けるべき成分・製品
- 第一世代抗ヒスタミン薬(クロルフェニラミン、プロメタジン、ジフェンヒドラミン等配合製品):強い眠気・口渇・認知機能低下が生じるため、観光・運転・複雑な判断を伴う活動がある旅行中は特に避けることを推奨します。
- 充血除去薬(プソイドエフェドリン等)単独または配合製品の連日使用:7日以上の連用は薬物性鼻炎リスクがあります。旅行期間中に限定した短期使用に留めてください。
- ステロイド点眼薬(コルチコステロイド点眼薬):スペインでは処方箋が必要であり、OTCとしては販売されていません。自己判断での使用は眼圧上昇・感染症誘発のリスクがあるため、必ず眼科医の処方のもとで使用してください。
購入先の信頼性
| 購入先 | 信頼度 | 備考 |
|---|---|---|
| Farmacia(緑十字の正規薬局) | ★★★★★ | 最も安全。薬剤師駐在で相談可能 |
| 認可済みオンライン薬局(AEMPS登録) | ★★★★☆ | スペイン医薬品庁での確認が必要 |
| スーパーマーケット内売場 | ★★★☆☆ | 限られた品目のみ。薬剤師相談不可 |
| 無認可オンライン業者 | ★☆☆☆☆ | 偽造品・品質不明品リスク有り。禁忌 |
| 路上露店・ガソリンスタンド等 | ★☆☆☆☆ | 医薬品の品質保証なし。購入しないこと |
参考文献
-
European Academy of Allergy and Clinical Immunology (EAACI). Allergy in Spain – Pollen Monitoring and Patient Guidance. https://www.eaaci.org/
-
Agencia Española de Medicamentos y Productos Sanitarios (AEMPS). Consulta de Medicamentos Autorizados en España. https://www.aemps.gob.es/
-
World Health Organization (WHO). International Travel and Health – Allergic Conditions. https://www.who.int/ith/
-
外務省海外安全情報. スペイン – 危険・スポット・感染症情報. https://www.anzen.mofa.go.jp/
-
厚生労働省. 海外渡航時における医薬品の携帯について. https://www.mhlw.go.jp/
-
Red Española de Aerobiología (REA). Polen en España – Calendario Polínico. http://www.uco.es/rea/
-
Sociedad Española de Alergología e Inmunología Clínica (SEAIC). Guía para el paciente alérgico. https://www.seaic.org/
まとめ|スペインでのアレルギー対処5ステップ
- 症状の重症度を確認する:呼吸困難・顔の腫れ等があれば即座に112番へ。軽症なら薬局へ。
- 緑の十字マーク(Farmacia)で購入する:薬剤師に「Tengo alergia」と伝えて相談。
- 第二世代抗ヒスタミン薬(ロラタジン・セチリジン・デスロラタジン等)を選ぶ:眠気が少なく旅行中の使用に適している。
- スペイン語フレーズを活用する:"Sin somnolencia, por favor"(眠くならないものをお願いします)の一言が大変有効。
- 帰国後も症状が続く場合は日本でアレルギー科を受診する:渡航中に感作した可能性を医師に伝える。
スペインはEU基準を満たした高品質な医薬品が正規薬局で入手できるため、軽症のアレルギーは現地対応で十分に対処可能です。ただし、アナフィラキシーリスクのある方・重篤な食物アレルギーをお持ちの方は、渡航前に必ずかかりつけ医・アレルギー専門医に相談し、エピネフリン自己注射器の携帯を含めた準備を整えてから渡航してください。
免責事項
本記事は薬学的な一般情報の提供を目的としており、個々の医療判断・診断・治療方針を示すものではありません。症状の程度や個人の体質・既往歴・服用中の薬によって対応は異なります。実際の医療判断は必ず医師・薬剤師にご相談ください。現地の薬品情報は市場の変動により変わる場合があります。記載の価格はあくまで目安です。渡航前には在スペイン日本国大使館の最新情報および加入保険の補償範囲をご確認ください。
監修:薬剤師(博士(薬学))