韓国で喉の痛みになったら|現地で買える薬と買い方を薬剤師が解説
韓国は日本から最も近い海外旅行先の一つですが、渡航中に喉の痛みを経験する旅行者は少なくありません。気候の変化、機内の乾燥、辛い食事や焼肉の煙など、喉への刺激要因が重なりやすい環境です。本記事では薬剤師の立場から、韓国で喉の痛みが起きたときに現地で適切に対処するための情報を、薬の成分・入手方法・受診の目安まで詳しく解説します。
韓国で喉の痛みになりやすい原因
気候・環境による刺激
韓国の冬(11月〜2月)はソウルの気温が氷点下を下回る日も多く、空気が非常に乾燥します。室内では暖房が効いているため、屋外との温度差が10℃以上になることも珍しくなく、咽頭粘膜へのダメージが蓄積されやすい環境です。また、ソウルをはじめとする都市部では冬季にPM2.5などの大気汚染物質の濃度が上昇しやすく、微小粒子が咽頭粘膜に直接刺激を与えます。
夏(6月〜8月)は高温多湿になりますが、ショッピングモールや地下鉄内では冷房が強力に効いており、屋外との激しい温度差が粘膜の防御機能を低下させます。
機内乾燥の影響
機内の客室湿度は一般的に10〜20%程度まで低下します。東京〜ソウルのフライトは約2〜3時間と短距離ですが、その間でも咽頭粘膜の乾燥は進行します。到着後すぐに観光で屋外を歩き回ると、乾燥した粘膜に冷たい外気が加わり、炎症が引き起こされるケースがあります。
韓国の食文化との関係
韓国料理の特徴であるカプサイシンを多量に含む辛い食事(キムチ、トッポッキ、タッカルビなど)は、咽頭粘膜への直接刺激になります。また、テーブルで食材を焼くスタイルの焼肉店(삼겹살、불고기)では、煙や油煙を長時間吸入することになり、咽頭への刺激が継続します。韓国の焼肉店は換気設備が改善されてきていますが、個人差によっては喉の違和感が生じることがあります。
感染症の流行状況
韓国で流行しやすいウイルス性上気道感染症としては、インフルエンザ(流行期:12月〜3月)、アデノウイルス咽頭炎、RSウイルス感染症などが挙げられます。旅行者は免疫的に非遭遇の株に接触するリスクがあり、ウイルス性咽頭炎を発症しやすい状況にあります。人混みが多い観光地(明洞、弘大、東大門など)では飛沫感染のリスクが高まります。
重症度判定チェックリスト
喉の痛みへの対処は、重症度によって3段階に分けて判断することが重要です。以下のチェックリストを参照してください。
🔴 緊急受診(今すぐ救急へ)
以下のいずれか一つでも該当する場合は、市販薬での対処を中止し、直ちに救急医療機関を受診してください。119番(韓国の救急車)に連絡するか、最寄りの総合病院の応急室(응급실)に向かいます。
- 呼吸が苦しい、ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音がある
- 唾液が飲み込めず、口の外に垂れ流れる
- 口が十分に開かない(2〜3cm以上開口できない)
- 喉・頸部の急激な腫脹が目視で確認できる
- 声がくぐもって著しく変化している(熱いジャガイモを含んだような声)
- 高熱(38.5℃以上)+激しい喉の痛みが急激に出現した
- 皮膚に赤い発疹が同時に出現した
想定される病態:急性喉頭蓋炎、咽頭周囲膿瘍、アナフィラキシー(即時型アレルギー)。いずれも気道閉塞に至る危険があります。
🟡 準緊急(翌日以内に医療機関を受診)
以下に該当する場合は市販薬を使用しながら、当日中または翌日の受診を検討してください。
- 38.5℃以上の発熱が24時間以上続いている
- 喉の痛みが72時間(3日間)市販薬を使用しても改善しない
- 顎の下や首のリンパ節が腫れて触ると痛い
- 口腔内・扁桃腺に白い斑点・白苔が確認できる
- 黄色〜緑色の膿性分泌物が喉から出てくる
- 頭痛と首の後ろの硬直感が同時にある
想定される病態:溶連菌性咽頭炎(抗菌薬治療が必要)、伝染性単核球症(EBウイルス感染)、細菌性扁桃炎。
🟢 経過観察(市販薬で対処可能)
以下の条件をすべて満たす場合は、市販のトローチ・含嗽薬などで対症療法を行いながら経過を観察できます。
- 発熱なし、または37.5℃未満の微熱のみ
- 飲み込み時に痛みはあるが、食事・水分摂取は可能
- 声が出る、口が普通に開く
- 呼吸に問題がない
- 症状が出始めてから48時間以内
- 以前にも同様の症状を経験したことがある
現地薬局で買えるOTC薬
韓国では薬局(약국)が街中に多く存在し、処方箋なしで購入できる医薬品(一般医薬品)が充実しています。以下に喉の痛みに有効な代表的な製品を示します。なお、価格は目安であり、店舗や時期によって変動します。
喉の痛みに使えるOTC薬一覧
| ブランド名(韓国語) | 主な有効成分 | 用法・用量(目安) | 価格目安 | 入手できる場所 |
|---|---|---|---|---|
| ベタジンガーグル(베타딘 가글) | ポビドンヨード | 水で希釈して1日3〜4回うがい | 5,000〜8,000ウォン | 薬局(약국) |
| セチルピリジニウム配合トローチ 各種(세티피리디늄 트로키) | セチルピリジニウム塩化物0.5mg | 1回1個、1日3〜4回 | 3,000〜6,000ウォン | 薬局、オリーブヤング |
| タイレノール650(타이레놀 650) | アセトアミノフェン650mg | 1回1錠、1日3〜4回(4時間以上あける、1日最大4,000mg) | 6,000〜10,000ウォン/20錠 | 薬局(薬剤師指導薬) |
| ブルーフェン(부루펜) | イブプロフェン200mg | 1回1〜2錠、1日3回(食後) | 3,000〜5,000ウォン | 薬局 |
| メントール・ユーカリプトール配合のど飴 各種 | メントール、ユーカリプトール | 1回1個、1日複数回 | 2,000〜3,500ウォン | 薬局、コンビニ、オリーブヤング |
| ポビドンヨード配合スプレー 各種 | ポビドンヨード | 患部に直接スプレー、1日3〜4回 | 6,000〜10,000ウォン | 薬局 |
| アセトアミノフェン配合の複合感冒薬 各種(종합감기약) | アセトアミノフェン+抗ヒスタミン薬など | 製品指示に従う | 3,000〜6,000ウォン | 薬局 |
各薬剤の薬剤師解説
ベタジンガーグル(ポビドンヨード含嗽液) ポビドンヨードは、ウイルス・細菌・真菌に対する幅広い殺菌・抗ウイルス作用を持ちます。日本でもよく知られる成分で、うがいにより咽頭粘膜表面の病原体を物理的に除去・不活化する効果が期待されます。ただし、甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病など)の既往がある方、妊娠中・授乳中の方は使用を避けてください。長期連用も推奨されません。
セチルピリジニウム配合トローチ セチルピリジニウム塩化物(CPC)は第4級アンモニウム塩系の殺菌消毒成分で、咽頭の炎症局所に直接作用します。スローリリース型のトローチとして口の中でゆっくり溶かして使用します。副作用が少なく安全性が高い成分です。
タイレノール(アセトアミノフェン) 発熱を伴う喉の痛みに有効な解熱鎮痛薬です。胃への刺激が少なく、空腹時でも服用可能な点が特徴です。ただし、アルコールを多量に摂取する方、肝疾患がある方は用量を守って使用し、不安な場合は薬剤師に相談してください。韓国版の1錠あたり650mgは日本のカロナール300mg錠より用量が多い点に注意が必要です。
ブルーフェン(イブプロフェン) 喉の炎症による痛みと腫れの両方に作用するNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)です。胃潰瘍の既往がある方、腎機能が低下している方、妊娠中の方(特に妊娠後期)は使用を避けてください。食後の服用が胃腸への負担を軽減します。
韓国語・英語での症状の伝え方
韓国の薬局では薬剤師(약사)が常駐しており、症状を伝えることで適切な薬の提案を受けることができます。以下のフレーズを活用してください。
薬局での基本フレーズ
| 日本語 | 韓国語 | 読み方(カタカナ) |
|---|---|---|
| 喉がとても痛いです | 목이 너무 아파요 | モギ ノム アパヨ |
| 喉風邪の薬をください | 목감기 약 주세요 | モッカムギ ヤク チュセヨ |
| 飲み込むと痛いです | 삼킬 때 아파요 | サムキル テ アパヨ |
| 喉がピリピリします | 목이 따가워요 | モギ ッタガウォヨ |
| 発熱はありません | 열은 없어요 | ヨルン オプソヨ |
| 発熱があります(38度) | 열이 있어요(삼십팔도) | ヨリ イッソヨ(サムシッパルド) |
| うがい薬はありますか | 가글 약 있어요? | カグル ヤク イッソヨ? |
| トローチをください | 트로키 주세요 | トゥロキ チュセヨ |
| 妊娠中です(または授乳中です) | 임신 중이에요(수유 중이에요) | イムシン チュンイエヨ(スユ チュンイエヨ) |
| アレルギーがあります | 알레르기가 있어요 | アルレルギガ イッソヨ |
英語でのフレーズ(英語対応可能な薬局・病院で)
英語が通じる場所では以下のフレーズも使えます。
I have a sore throat.(アイ ハヴ ア ソア スロート)I have throat pain when I swallow.(アイ ハヴ スロート ペイン ウェン アイ スワロウ)No fever, just throat pain.(ノー フィーバー、ジャスト スロート ペイン)Do you have lozenges for a sore throat?(ドゥ ユー ハヴ ロゼンジズ フォー ア ソア スロート?)I'm allergic to aspirin.(アイム アレルジック トゥ アスピリン)
日本から持参できる同等成分のOTC薬
渡航前に日本で準備できるOTC薬を成分ベースで確認しておくと安心です。韓国への個人使用目的の医薬品持ち込みは、通常の旅行期間に見合った量であれば認められています。
| 日本のOTC薬(成分名) | 代表的な日本製品例 | 韓国の同等成分品 |
|---|---|---|
| アセトアミノフェン配合解熱鎮痛薬 | アセトアミノフェン配合の各種OTC | 타이레놀(タイレノール)650mg |
| イブプロフェン配合解熱鎮痛薬 | イブプロフェン配合の各種OTC | 부루펜(ブルーフェン)200mg |
| ポビドンヨード含嗽液 | ポビドンヨード配合のうがい薬各種 | 베타딘 가글(ベタジンガーグル) |
| セチルピリジニウム塩化物配合トローチ | CPC配合トローチ各種 | 세티피리디늄 배합 트로키 |
| メントール・ユーカリプトール配合のど飴 | メントール系のど飴各種 | 멘톨 목캔디 各種 |
| トラネキサム酸配合内服薬 | トラネキサム酸配合OTC(喉の炎症) | 韓国では薬局で薬剤師に相談 |
持参時の注意点:日本のOTC医薬品を韓国に持ち込む場合、個人使用量(おおむね2カ月分以内)であれば問題ありません。ただし、処方薬の持ち込みには量の制限や手続きが必要なケースがあるため、外務省・在韓日本大使館の最新情報を確認してください。
避けるべき成分・購入時の注意点
成分面での注意
抗生物質(항생제):韓国の薬局では、一般的に抗生物質は処方箋なしには購入できません。もし処方箋なしに抗生物質を提案された場合は、購入を避けてください。ウイルス性咽頭炎に抗生物質は無効であり、不必要な使用は薬剤耐性菌のリスクを高めます。
ステロイド含有薬:短期の喉の痛みにステロイドは原則として不要です(医師が判断する場合を除く)。
過剰カフェイン配合の複合感冒薬:一部の複合感冒薬にはカフェインが配合されています。就寝前の服用や、他のカフェイン含有飲料との組み合わせに注意してください。
アセトアミノフェンの重複摂取:複合感冒薬にはアセトアミノフェンが含まれていることが多くあります。タイレノール(アセトアミノフェン単剤)と複合感冒薬を同時に服用すると、アセトアミノフェンの過剰摂取になる危険があります。必ず成分を確認して重複を避けてください。
購入場所についての注意
韓国ではオンラインでの医薬品販売には規制があります。海外の通販サイトや非公式ルートで購入した韓国製医薬品は、成分や品質の保証がありません。必ず実店舗の薬局(약국)または正規のドラッグストア(オリーブヤングなど)で購入してください。
購入時に確認すべき事項:
- パッケージの印刷が明瞭で、韓国語の表記がある
- 有効期限(유효기한)が渡航期間を超えて6か月以上残っている
- 薬局のレシートが発行される
韓国の医療事情と受診方法
医療機関の種類と特徴
韓国の医療機関は、規模や機能によって以下のように分類されています。
의원(ウィウォン/クリニック):最も身近な一次医療機関です。内科(내과)、耳鼻咽喉科(이비인후과)などの標榜科目があり、喉の痛み程度であれば内科または耳鼻咽喉科を受診します。比較的短時間で受診でき、費用も抑えられます。
병원(ピョンウォン/中規模病院):複数の診療科を持つ中規模病院。重症でなければ通常はクリニックを推奨します。
종합병원(チョンハプピョンウォン/総合病院):大規模総合病院。応急室(응급실)は24時間対応しており、緊急の場合に利用します。
야간・주말 진료(夜間・週末診療):韓国では夜間や休日に対応しているクリニックも存在します。観光地周辺では英語対応可能なクリニックも増えています。
受診の際に使えるフレーズ
| 日本語 | 韓国語 |
|---|---|
| 내과(내과)はどこですか | 내과가 어디예요? |
| 耳鼻咽喉科を受診したい | 이비인후과에 가고 싶어요 |
| 日本語を話せる医師はいますか | 일본어를 할 수 있는 의사가 있나요? |
| 旅行保険を使いたい | 여행자 보험을 쓰고 싶어요 |
| 診断書をください | 진단서를 주세요 |
救急・緊急連絡先
| 種別 | 番号・情報 |
|---|---|
| 救急車 | 119 |
| 警察 | 112 |
| 外国人向け観光案内(日本語対応) | 1330(24時間) |
| 在大韓民国日本大使館(ソウル) | +82-2-2170-5200 |
| 在釜山日本総領事館 | +82-51-465-5101 |
日本語対応が可能な医療機関
韓国では、特にソウルの主要エリア(明洞、江南、梨泰院など)に日本語対応可能な医療機関や、日本語通訳サービスを提供しているクリニックが存在します。韓国観光公社が運営する外国人向け総合案内ダイヤル(1330番)では日本語対応が可能で、近くの医療機関を案内してもらえます。
旅行傷害保険に加入している場合は、保険会社のアシスタンスデスクが日本語で対応し、提携医療機関の紹介や通訳手配を行ってくれることが多いため、渡航前に連絡先を控えておくことを強く推奨します。
薬剤師の視点:渡航前準備と現地入手のリスク
渡航前に準備しておくべきこと
旅行傷害保険への加入:韓国の医療は質が高く、外国人でも受診は可能ですが、費用が全額自己負担になる場合があります。旅行傷害保険(特にキャッシュレス対応)への加入を強くお勧めします。
持参OTC薬の準備:軽症の喉の痛みに対応するために、以下を渡航前に準備すると安心です。
- アセトアミノフェン配合の解熱鎮痛薬(個人使用の旅行期間分)
- トラネキサム酸配合のど炎症OTC(炎症を抑える効果が期待できる)
- ポビドンヨード配合含嗽薬、またはCPC配合トローチ
- 喉を潤すためののど飴
アレルギー・持病情報の英語・韓国語メモ:アセトアミノフェンやイブプロフェンにアレルギーがある方、腎疾患・肝疾患・消化性潰瘍・甲状腺疾患のある方は、その情報を英語または韓国語で書いたメモを携帯すると、現地の薬剤師や医師に迅速に伝えられます。
現地入手のリスクと対策
韓国は薬局へのアクセスが良好(pharmacyAccess: easy)であり、街中の薬局(약국)で対症療法薬は比較的容易に入手できます。ただし、以下の点に注意が必要です。
言語バリア:韓国の薬局の薬剤師は専門教育を受けた有資格者ですが、日本語が通じる薬局は限られています。英語での対応は観光地の薬局では可能な場合もありますが、確実ではありません。本記事のフレーズを活用するか、Google翻訳などの翻訳アプリを併用してください。
製品の用量差:例えばタイレノール韓国版は1錠650mgと、日本のアセトアミノフェン配合OTCより用量が高い場合があります。1日の上限量(4,000mg)を守り、他のアセトアミノフェン含有製品との重複に十分注意してください。
複合感冒薬の成分確認:韓国の複合感冒薬には複数の有効成分が含まれており、日本では処方薬となっている成分(コデインリン酸塩など)が含まれている製品も存在します。不明な成分がある場合は、薬剤師に必ず確認するか、単一成分の製品(アセトアミノフェン単剤など)を選択してください。
帰国後の観察ポイント:輸入感染症の見分け方
帰国後も数日以内に喉の痛みが継続・悪化する場合は、渡航先での感染症が原因の可能性があります。以下のポイントを参考にしてください。
帰国後に受診すべき症状
- 帰国から2週間以内に38℃以上の発熱が出現または継続している
- 扁桃腺の著しい腫脹と白苔(白い斑点)、倦怠感が強い → 伝染性単核球症(EBウイルス感染)の可能性
- 喉の痛みとともに、全身の赤い発疹が出現した → 溶連菌感染症(猩紅熱)の可能性
- 喉の痛みに加えて、皮膚の黄染(黄疸)、尿の褐変を認める → 肝炎の可能性
- 2週間以内に軽快しない喉の痛み・違和感 → 二次感染や他の疾患の鑑別が必要
帰国後受診時の医師への伝達事項
帰国後に医療機関を受診する際は、必ず以下を伝えてください。
- 渡航先(韓国)と滞在期間
- 現地での症状の発症時期と経過
- 現地で服用した薬剤の名前(持参したパッケージや写真があれば提示)
- 現地での飲食・観光での特記事項(生食、生水摂取など)
- ワクチン接種歴(インフルエンザ、麻疹など)
帰国後の受診には、感染症内科または総合内科が適切です。輸入感染症に詳しい医療機関として、検疫所のある空港(成田、関空、羽田など)周辺の医療機関や、各都道府県の感染症指定医療機関が参考になります。
帰国後に普通の経過をたどる場合
ウイルス性咽頭炎の多くは、適切な水分補給・休養・対症療法により5〜10日以内に自然軽快します。帰国後に症状が改善傾向にあれば、日本で購入できる同成分のOTC薬で継続対症療法を行いながら経過観察で構いません。十分な水分・栄養摂取と加湿による喉の保湿を心がけてください。
まとめ:韓国渡航時の喉の痛みへの対処フロー
- 症状確認:上記の重症度チェックリストで緊急度を判断する
- 🔴緊急サインあり → 119番または最寄りの総合病院応急室へ
- 🟡準緊急 → 翌日以内に内科または耳鼻咽喉科を受診する
- 🟢軽症 → 現地薬局でトローチ・含嗽薬・解熱鎮痛薬を購入し対症療法
- 3日以上改善なし → 医療機関を受診する
- 帰国後も症状が続く → 渡航歴を伝えて国内医療機関を受診する
参考文献
-
外務省「韓国(大韓民国)感染症・医療情報」
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_003.html -
厚生労働省検疫所 FORTH「韓国の感染症情報」
https://www.forth.go.jp/ -
World Health Organization (WHO). "Pharyngitis and sore throat: Overview and management."
https://www.who.int/ -
Centers for Disease Control and Prevention (CDC). "Travelers' Health – Korea."
https://wwwnc.cdc.gov/travel/destinations/traveler/none/south-korea -
韓国疾病管理庁(Korea Disease Control and Prevention Agency: KDCA)公式サイト
https://www.kdca.go.kr/ -
在大韓民国日本国大使館「医療情報・医療機関一覧」
https://www.kr.emb-japan.go.jp/ -
韓国食品医薬品安全処(Ministry of Food and Drug Safety, MFDS)「一般医薬品情報」
https://www.mfds.go.kr/
免責事項
本記事は薬学的観点からの一般的な情報提供を目的としており、特定の疾患の診断・治療・投薬を推奨するものではありません。症状の診断および治療の判断は医師の領域です。記載した薬剤情報(用量・価格・入手可能性など)は執筆時点の情報であり、現地の状況によって変更されている場合があります。渡航前には最新の情報を外務省・検疫所・保険会社等でご確認ください。個々の健康状態・服用中の薬・アレルギーによっては本記事の内容が適用できない場合があります。不安な場合は必ず医師または薬剤師にご相談ください。
監修:薬剤師(博士(薬学))